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2012年5月10日
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オリンピックの前に…盛り上がってきた「ジュビリー」

文と写真:マクギネス真美

写真:大イベントに向けて、ロンドン市内でユニオン・ジャックを目にすることが多くなってきた。拡大大イベントに向けて、ロンドン市内でユニオン・ジャックを目にすることが多くなってきた。

写真:公募によって選ばれた「ダイヤモンド・ジュビリー」のイラスト。チェスター在住の10歳の少女によるデザイン拡大公募によって選ばれた「ダイヤモンド・ジュビリー」のイラスト。チェスター在住の10歳の少女によるデザイン

写真:開幕まで残り2012時間を切ったロンドン五輪。開会式が開かれるスタジアムでは大玉を中の人間が転がすアトラクションが開かれた=5日午後9時24分、ロンドンのオリンピックパーク拡大開幕まで残り2012時間を切ったロンドン五輪。開会式が開かれるスタジアムでは大玉を中の人間が転がすアトラクションが開かれた=5日午後9時24分、ロンドンのオリンピックパーク

 今月5日に「オリンピック開催まで2012時間」というイベントがオリンピックパークのメーン会場で開かれ、正式なオリンピックスタジアムの初お披露目となった。

 ロンドンの、オリンピックに関する盛り上がらなさ具合についてはすでに何度かお伝えしたが、メーンスタジアムが正式オープンしても、それはあまり変わっていないように思う。

 一方で、6月に記念行事が行われる予定の、エリザベス女王在位60周年を記念する「ダイヤモンド・ジュビリー(The Queen's Diamond Jubilee)」については、ロンドンのいたるところで、イベントが近づいてきたことを感じさせられる。デパートやスーパー、街の土産物屋など、あらゆる店でユニオンジャックや王冠をデザインしたグッズが販売され、女王の顔写真付きのマグカップやプレートなどがショーウインドウにディスプレイされている。

 また、雑誌や新聞などでは、ダイヤモンド・ジュビリーの際に開かれるストリート・パーティーのためのレシピやパーティー会場装飾のアイディアを紹介する記事が満載だ。

4日間続く公式祝賀行事

 ダイヤモンド・ジュビリーの祝賀行事は6月2日から5日までの4日間続く。

 内容はというと、6月2日(土)にエリザベス女王が「エプソン・ダービー(Epsom Derby)」と呼ばれる、イギリスの有名なクラシック競馬レースを見学。

 3日(日)は女王と夫のエジンバラ公が乗る船とともに、約1000隻の船がテムズ川を走る「テムズ・ダイヤモンド・ジュビリー・パジェント(The Thames Diamond Juilee Pageant)」が行われる。参加する船は形も大きさもさまざまで、参加者の中には3万人の市民も含まれる。英国旗をはじめとした華やかなデコレーションの船が並ぶ様子は、壮観な光景になるだろう。また、この日にイギリス国内の各地でストリート・パーティーが開催される予定だ。

「ストリート・パーティー」で盛り上がろう

 ストリート・パーティーは、英国の伝統行事ともいえるようで、特に盛大に行われたのが、エリザベス女王在位25周年のシルバー・ジュビリーだったという。

 大人になった今は「王室になんて興味はない」とうそぶく英国人たちの中にも「でも、子どもの頃にシルバー・ジュビリーのお祝いのため、仮装してストリート・パーティーに参加したことはよく覚えている」という人が少なくない。

 昨年4月のロイヤル・ウエディングの際にも、イギリス各地でパーティーが開かれた。文字通り、道路にテーブルや椅子を並べ、着席して本格的に食事を楽しんだ人たちもいれば、バーベキューをしたり、フィンガー・フードやケーキなどを持ち寄って近所の人たちとのおしゃべり、交流を楽しんだ地域もあった。

 住宅地で行われるご近所同士のパーティーには、日本からの観光客はなかなか参加しづらいと思うが、この日は、ロンドン中心部の観光客が多く集まる場所でもパーティーが予定されている。特に盛大になりそうなのが、ピカデリー(Piccadilly)とグリニッチ(Greenwich)でのもの。自分で食べ物を買ってきて参加するのもいいし、会場では食べ物や飲み物の屋台も出るそうなので、そちらで調達するのでも大丈夫だ。この日、ロンドンに滞在している人は、普段はおとなしいといわれる、イギリス人たちの騒ぎっぷりを、このパーティーで体験してみるのもよいだろう。

夏まで続くか、この勢い

 4日(月)はバッキンガム宮殿でのコンサート。エルトン・ジョン、ポール・マッカートニーなどの参加が発表されており、当日はBBCテレビとラジオで生中継される。

 そして、公式記念式典の最終日、5日(火)は、セント・ポール大聖堂での礼拝が行われ、ウエストミンスター・ホールでの昼食に参加したのち、バッキンガム宮殿へ向けて、女王とエジンバラ公が馬車でパレードを行う予定となっている。宮殿到着後には、昨年のロイヤル・ウエディングで、ケンブリッジ公爵(ウイリアム王子)夫妻が大衆の前で2度のキスをしたあのバルコニーに、ロイヤル・ファミリーがそろって姿を見せ、恒例ともいえるイギリス空軍(Royal Air Force)による祝賀飛行が行われるという。

 さて、イギリス国内でのダイヤモンド・ジュビリーへの期待の高まりを見ていると、オリンピック開催前にこの大イベントが行われるのは、オリンピック関係者にとってもありがたいことだろうと思う。この勢いを受けて、夏まで一気にロンドン中が盛り上がってほしいと思っているに違いないのだから。

プロフィール

マクギネス真美さん プロフィール画像

マクギネス真美(まくぎねす・まみ)
9年半の雑誌編集者時代を経て2003年渡英。共著『ハッピーハッピーロンドン』(双葉社)。「ダ・ヴィンチ電子ナビ」では電子書籍のレビューをしている。辛抱を強いられる公共交通機関、街中のおかしな看板や不思議な食べ物など「イギリスの実態」を、おもしろ画像とともに自身のウエブサイトでレポート。最新情報はツイッターでもつぶやいています。
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