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2012年7月19日
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スリリングな空中散歩 ロンドン初のロープウエー

文と写真:マクギネス真美

写真:エミレーツ・エア・ラインに乗ると、O2(オーツー)スタジアムが間近に迫って見える拡大エミレーツ・エア・ラインに乗ると、O2(オーツー)スタジアムが間近に迫って見える

写真:ロープウエー乗り場のエミレーツ・ロイヤル・ドックスへの最寄り駅はドックランズ・ライト・レールウェイDLRのロイヤル・ヴィクトリア(Royal Victoria)駅拡大ロープウエー乗り場のエミレーツ・ロイヤル・ドックスへの最寄り駅はドックランズ・ライト・レールウェイDLRのロイヤル・ヴィクトリア(Royal Victoria)駅

写真:エミレーツ・ロイヤル・ドックスの乗り場。行列にはファミリー客も多かった拡大エミレーツ・ロイヤル・ドックスの乗り場。行列にはファミリー客も多かった

写真:イギリスらしい曇天の空に浮かぶロープウエーのゴンドラ拡大イギリスらしい曇天の空に浮かぶロープウエーのゴンドラ

写真:ちょっと見えにくいが、ゴンドラ左手奥にオリンピック・スタジアムが拡大ちょっと見えにくいが、ゴンドラ左手奥にオリンピック・スタジアムが

写真:O2スタジアムの屋根に登ることのできる「UP at The O2」の案内拡大O2スタジアムの屋根に登ることのできる「UP at The O2」の案内

写真:黄色いマストの下の方に人がいるのが見えるだろうか拡大黄色いマストの下の方に人がいるのが見えるだろうか

 オリンピック選手村もオープンし、世界中のアスリートたちがロンドンに到着する段階になって、期間中の警備員が不足しているという問題が明らかになり、ニュースになっている。とんでもない事態だが、国内では「やっぱり(そんなことが起こるんじゃないかと思っていたよ)」という冷ややかな反応をしている人も多いよう。

間に合った!ロンドン初のロープウエー

 開催を間近にして、ほかにも「準備が間に合うのか」といった心配が各所で続いていそうな気もするが、オリンピックに無事間に合った、というものだっていくつもある。そのひとつが、ロンドン初のロープウエー「エミレーツ・エア・ライン(Emirates Air Line)」だ。開通したのは6月28日で、オープン後初の週末には合計3万人が乗ったという。

 ロープウエーは、テムズ川を挟んで、北ターミナルと呼ばれるエミレーツ・ロイヤル・ドックス(Emirates Royal Docks)と、南ターミナルのエミレーツ・グリニッジ・ペニンシュラ(Emirates Greenwich Peninsula)を結ぶ。オリンピック会場となる、エクセル(ExCeL)と、普段はO2(オーツー)の名称で知られるノース・グリニッジ・アリーナ(North Greenwich Arena)へのアクセスに便利な交通手段となる。エミレーツ航空がスポンサーとなっているため、ロープウエー自体にも、駅にも、その名がつけられている。

搭乗は意外とスムーズ

 エミレーツ・ロイヤル・ドックスの乗り場に着くと、かなり長い行列ができていた。とはいえ、プリペイドのオイスター・カードを持っていたので、思ったほど長く待つことなく順番が回ってきた。それに、上方を行き交うロープウエーのゴンドラが物珍しく、見ていると待ち時間もそれほど苦にならなかった。

 搭乗の順番が来ると、係員が何人連れかを聞き、それぞれのグループをゴンドラに割り振っていく。なんとなく、遊園地の観覧車に乗るような気分だ。

 資料には、ひとつのゴンドラに最大10人まで乗れる、となっていたが、10人も乗っているものはひとつも見なかった。体格のよい人たちばかりが乗り合わせているものだと、6人がせいいっぱいといった感じ。筆者は1人だったので、すでに6人が乗っていたゴンドラに詰めて乗るように指示された。

オリンピック会場を空から眺める

 扉が閉まると、突然スピードが早まり、一気に上昇していく。眼下にはテムズ川。かなり濁っているが、これはいつもなので、驚くことでもない。新金融街と呼ばれるカナリー・ワーフの高層ビル群が見え、遠くにはオリンピック・スタジアムも確認できた。右下には、O2スタジアムが大きく、よく見える。そして、反対側のゴンドラが、すごい勢いで通りすぎていく。

 地上90メートルという、最も高い位置に来た時には、さすがにちょっと怖くなり「ワァオ」と声を上げてしまったら、隣の女性も同じように声を出していて、2人で笑ってしまった。それをきっかけに話を聞くと、ロンドンのイースト・エンドに住んでいるとのことで、今日はご夫婦そろって、ちょっとこの新しい乗り物を試しにやってきたのだという。「悪くないね、これ」

 感想を聞くと、ふたりともこう答えてくれた。「いいよね」といわないところがイギリス人らしい。

 あとで確認したところによると、ロープウエーの速度は、混み具合で変化させているらしく、混んでいるときには、全行程で5分ほど、すいているときなら10分。つまり、すいているときに乗れば、より長く飛行(?)を楽しむことができるということらしい。

スタジアムの屋根を散歩?

 アトラクション気分で楽しいとはいえ、約5分間だったので、ほんとうにあっという間。もう一度、そのまま復路もロープウエーで、とも思ったが、その前にまずは、オリンピック会場となるO2スタジアムの様子を見て行こうかと、駅を出てみた。ここへ来たのは、以前、このコラムでご紹介したブリティッシュ・ミュージック・エクスペリエンスの取材以来だ。

 すぐに、おもしろそうな案内を見つけた。"UP at The O2"――なんと、この世界最大といわれるドームの屋根に登って360度景色を見渡せるという。ロープウエーにも乗ったし、こうなったら今日は、ロンドン高所巡りだ、とチケット販売所に勇んでいったのだが、当日券はないという。かなりの人気で、事前にオンラインでの予約が必要なのだそうだ。屋根を見上げると、ちょうど、おそろいの青いつなぎを着た一団が屋根に登り、ガイドらしき人から説明を受けている様子が見えた。相当怖そうにも感じるが、かなり年配の方もいるようなので、下から見ているよりも、それほど危険な感じはないのだろうか。案内所の人によれば、セッションは約1時間半で、30分は安全のためのブリーフィングを受け、実際の屋根歩行は1時間ほどだという。

ウエブサイトをみると、屋根の高さは地上52メートル。ロープウエーの最高地点よりは低いが、体で直に風を受けながらその高さまでいくのだから、恐怖感(興奮?)は実際にやってみないことには比べられない。あらためてオンライン予約をしてチャレンジすることにしよう。

 サイトの空き情報では、オリンピック期間中のチケットもまだ残っているようなので、オリンピック会場の屋根の上を歩いてみたい、という方は、早めにご予約を。

データ

ロンドン交通局によるロープウエー「エミレーツ・エア・ライン」案内ページ(英語)
営業時間:7:00―21:00(月〜金曜)、8:00―21:00(土曜)、9:00―21:00(日曜)。オリンピック期間中の7月27日から8月12日までは午前零時まで営業(日曜は23:30まで)。料金:大人片道4.3ポンド、子供片道2.2ポンド。オイスターカード使用の場合には、大人片道3.2ポンド、子供片道1.6ポンド。
エミレーツ・エア・ラインのサイト(英語)
競技会場の屋根に上れる「Up at The O2」の予約ページ(英語)

プロフィール

マクギネス真美さん プロフィール画像

マクギネス真美(まくぎねす・まみ)
9年半の雑誌編集者時代を経て2003年渡英。共著『ハッピーハッピーロンドン』(双葉社)。「ダ・ヴィンチ電子ナビ」では電子書籍のレビューをしている。辛抱を強いられる公共交通機関、街中のおかしな看板や不思議な食べ物など「イギリスの実態」を、おもしろ画像とともに自身のウエブサイトでレポート。最新情報はツイッターでもつぶやいています。
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