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氷上での安定 夏場がカギ カーリング・本橋麻里

2009年10月19日16時42分

写真:鏡張りのトレーニング室でスクワット。下半身の強化はフォームの安定に欠かせない拡大鏡張りのトレーニング室でスクワット。下半身の強化はフォームの安定に欠かせない

 この夏、初めて沖縄の離島を訪れた。「海は見ているだけで癒やされた。ゴーヤの料理も自分でつくって」。生まれ育った北海道・常呂の景色とは何もかも違った。五輪シーズンを前にささやかなリフレッシュを楽しんだ。

 氷に乗れない夏は、体をつくる季節。常呂高では3年間、バドミントン部に所属した。「カーリングの陸トレも兼ねて。激しい動きのあるスポーツも好きなんです」

 閉め切った体育館でシャトルを追って鍛えた下半身の粘りが、氷上での安定したフォームを支えている。秋以降はカーリングの遠征に出ることが多くなるため、「ダブルスを組む相手に迷惑をかけちゃうことがつらかった」けど。

 今年、チーム青森の5人にはトレーナーから共通メニューのほか、個々の「弱点補強ポイント」が与えられた。「私の場合は、肩甲骨周りの強化。元々、ルーズショルダーというか肩が外れやすい体質みたいです」。春以降、ゴムチューブを引っ張り続け、この部分を鍛え上げた。ランニング、バーベル挙げ、腕立て伏せも淡々と。「この時期にさぼると、氷上で納得いく動きが出来ない」。地道なトレーニングが続いた。

 8月6日、5人は北海道・帯広に集結。通年より1カ月ほど早く氷に乗る。今月中旬には真冬のニュージーランドに渡り、国際試合に挑む。「シーズン最初で手探りな部分はあるけど、トレーニングの成果を出したい」。3月の世界選手権で初優勝したライバル中国などが相手。「向こうは勝つ気で来るでしょうけど、こっちも負けたくない」

 06年トリノ五輪の前年に生活拠点を青森に移してからは一度も行けていないが、夏の一番の思い出は、家族でよく行った常呂での花火大会。「花火が常呂川に鏡のように映るんです。どの花火大会よりも地元のが一番だなあと今でも思う」。2度目の五輪が終わったら、また家族そろって出かけたいと思っている。

    ◇

 もとはし・まり チーム青森の一員として06年トリノ五輪7位、08年世界選手権4位。NTTラーニングシステムズ所属。23歳。

(2009年8月7日 朝刊掲載)

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