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競技に専念、熱くクールに カーリング・本橋麻里

2009年10月19日16時46分

 開幕戦で幸先のよいスタートが切れた。8月、真冬のニュージーランド(NZ)で開かれたウインターゲームズで優勝した。

 女子は日本(チーム青森)を含めて5カ国が参加。特にマークしたのは、「これまで何度も対戦していて、お互いに手の内は知り尽くしている」という中国だった。今年3月の世界選手権を制したアジアのライバルとは、バンクーバー五輪でも対戦する。

 NZでは予選リーグで2度当たり、1勝1敗。そして決勝でも顔を合わせた。「中国はベストメンバーで来たけど本調子ではなかったみたい。緊張感のある決勝で抑えて勝てたのは、日本にとって今後すごくプラスになる」。中盤に突き放し、8―5で勝った。

 優勝は素直にうれしかったが、「世界の中での今の自分たちの力を確認出来る大会ではなかった」。やはり五輪でぶつかる米国やカナダが直前になって参加を取りやめたからだ。北米の強豪との対戦は、9月14日に出発するカナダ合宿で実現しそうだ。

 NZに渡る8月中旬まではトレーニングの合間を縫ってテレビのバラエティー番組などにも出た。本当はあまり得意ではないが、「カーリングのことをより知ってもらうため」と割り切った。これも、9月からはすべて封印。「やはりアイスに立つとスイッチが入る。競技だけに集中出来る時間は新鮮でしたね」

 氷上ではふだん、闘志を前面に押し出すタイプ。でも今季の自分のテーマは「冷静と安定」に決めた。その心は?

 「的確なラインコール(氷を掃くスイーパーへの指示)をするのに、興奮は必要ない。集中はするけど淡々と。一歩後ろで引いて見ている感じだとうまくいくことが多いので」

 熱く、そしてクールにいく。

    ◇

 もとはし・まり チーム青森の一員として06年トリノ五輪7位。11月の国内選考会で、まずは2大会連続の五輪出場を狙う。NTTラーニングシステムズ所属。23歳。

(2009年9月9日 朝刊掲載)

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