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絶対に金 ベテランの味出す ジャンプ・葛西紀明

2009年10月29日15時1分

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 札幌市大倉山ジャンプ競技場で23日まで4日間、全日本チームの国内強化合宿が行われた。サマーシーズン最後の合宿でもあり、新旧のブーツを履き比べるなど、飛ぶごとに感覚を確認する作業を続けていた。

 「ジャンプ(の技術)も固まってきたので、あとは確率を高めていくだけです。今のいい状態を維持していければ、(雪上では)もっといい感じになると思います。もう新人じゃないし、ベテランの味を出したいですよね」

 今季のW杯開幕戦は11月27日。この日を意識して調整しているという。「開幕してから2、3戦がキーポイントになると思ってます。結果が出せれば気分的にも休めるし、もし悪ければ、日本で調整しないといけない。表彰台に乗れれば、内定の切符を(早い段階で)もらえるかもしれないですしね」。すべては、2月の五輪から逆算して考えている。

 これまで、原田雅彦(現雪印コーチ)と同じ5度の五輪を経験してきた。6回目の出場となれば、冬季五輪では日本最多記録だ。「(出場回数は)周りの人たちが騒ぐだけで、自分は意識していません。だけど、出るだけじゃ納得いかないし、絶対に金メダルを取りたいという気持ちがあります」

 五輪のメダル獲得は、94年リレハンメルの団体銀メダルのみ。9回出場した世界選手権でも優勝できなかった。現役を続ける岡部孝信(雪印)や船木和喜(フィット)に比べ、実力を持ちながら大舞台では結果を残せていない。五輪や世界選手権が近づくと、悔しい思いが込み上げてくるという。

 「負い目という感じではないんですけど、それがモチベーションになっている部分はありますよ。だから単なるメダルじゃなく、金メダルを狙っています」

    ◇

 かさい・のりあき 北海道下川町出身。高校1年で世界選手権代表に選ばれ、W杯通算15勝は船木和喜と並ぶ日本最多記録。今年2月のW杯で3位に入り、2季ぶりの表彰台に立った。土屋ホーム所属。37歳。

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