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オーストリア黄金時代 ジャンプ団体、全員飛距離トップ

2010年2月23日19時33分

写真:最終ジャンパーのシュリーレンツァウアー(右端)を迎えるオーストリアの(左から)モルゲンシュテルン、コフラー、ロイツル=金川雄策撮影拡大最終ジャンパーのシュリーレンツァウアー(右端)を迎えるオーストリアの(左から)モルゲンシュテルン、コフラー、ロイツル=金川雄策撮影

 (22日、五輪ジャンプ団体) 最後のシュリーレンツァウアーが2回目の飛躍をする前に、オーストリアの金メダルは確定したも同然だった。

 「2位と70点差もの大差があったし、どれくらい飛ぶつもりかな、と思っていた」(1番手のロイツル)。

 20歳のエースは軽く流すつもりなどなかった。各国のエースがそろう4巡目。日本の葛西ら3人が140メートル台の大ジャンプを描いていた。それをはるかに超す146.5メートルの最長不倒。飛びすぎて転倒しかけ、左手を雪面に擦ったので飛型点との合計点は2位だったが、オーストリアは4人全員が2本とも同じグループのライバルを飛距離で上回る「完全優勝」を飾った。

 個人2冠のアマン(スイス)が不在の団体戦。今季のW杯ランクで2〜5位を並べたオーストリアに死角はなかった。雲一つない快晴。観客席に掲揚された各国の国旗は垂れ下がっている時間がほとんどだった。ロイツルは「嫌な風もなく、すごくフェアで素晴らしい空だった」。気まぐれな風に左右され、「自然との闘い」を強いられがちな種目だが、この日は好天も後押しし、勝負も番狂わせのない「無風」のまま終わった。

 オーストリアはこれで五輪、世界選手権の団体戦を5大会続けて制したことになり、80年代にフィンランドが築いた連覇記録に並んだ。

 2006年トリノ五輪の2個を含め3個目の金メダルを手にしたモルゲンシュテルンは「まだ実感がわかない。素晴らしい仲間、チームに恵まれたおかげだよ」。記録更新がかかる14年ソチ五輪も狙う?と聞かれ、「ソチのときは27歳だよ。もちろん出るつもりさ」。メンバーの平均年齢は24.5歳。黄金時代に陰りはみられない。(稲垣康介)

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1 国旗カナダ 14 7 5
2 国旗ドイツ 10 13 7
3 国旗米国 9 15 13
4 国旗ノルウェー 9 8 6
5 国旗韓国 6 6 2
20 国旗日本 0 3 2
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