2010年3月1日5時22分
25日に全種目を終えたフィギュアスケート。日本勢は女子で初出場の浅田真央(中京大)が銀メダル、男子の高橋大輔(関大大学院)が銅メダルを獲得し、シングルは男女とも計6選手が8位以内に入賞した。日本の吉岡伸彦監督は「男女複数メダルとシングルで全員入賞できたのは良かった」と胸をなで下ろした。
女子は金妍児(キム・ヨナ)(韓国)がショートプログラム(SP)、フリーともに世界歴代最高の得点をたたき出し、合計で世界最高の228.56点を出して金メダル。2連続3回転ジャンプを武器にしながら、ミスのない完璧(かんぺき)な演技で圧倒的な強さを見せた。得点は「男子並み」に浮上し、今後の女子は200点超えが一つの目安になりそうになってきた。
最初は「悔しい」と言っていた浅田だが、26日の記者会見では「うれしい」と素直に語った。トリプルアクセル(3回転半)ジャンプをSP、フリーで計3回決めたという快挙は、今後も歴史に残るだろう。浅田は「普通の試合と違った大舞台。もう一度出たい。2014年ソチ五輪を目指したい」と語った。
男子はエバン・ライサチェク(米)が「前年度の世界選手権覇者は五輪に勝てない」というジンクスを破って金メダルを取った。そのライサチェクは長野五輪以降では初めて4回転を跳ばない王者だ。4回転を軸に2大会連続の金を狙ったエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)は「4回転を跳ばないのは男子フィギュアじゃない。女子かアイスダンスだ」と言ったが、高難度ジャンプのリスクを避けて演技全体の完成度を高めて勝つ、というスタイルは男女ともに共通した。
こうした傾向について、吉岡監督は「フィギュアがスポーツである以上難しいことをやって、それで勝てないっていう話はおかしな話だと思う。それはISU(国際スケート連盟)もおそらく考えているはず」。今後、ISUが難しいジャンプへの挑戦を促すルール改正を進めていくことに期待感を示した。
全体では、前回トリノ五輪で女子シングル以外を制したロシアが1種目も金メダルを取れなかった。14年ソチ五輪でどれだけ巻き返せるか。ペアで初めて中国が制し、アイスダンスも初めて北米のペアが制した。フィギュア界の勢力図が変わりつつある。(坂上武司)
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(日本時間)03月01日(月)07時58分現在
順位 | 国 | ![]() |
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1 | ![]() |
14 | 7 | 5 |
2 | ![]() |
10 | 13 | 7 |
3 | ![]() |
9 | 15 | 13 |
4 | ![]() |
9 | 8 | 6 |
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6 | 6 | 2 |
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0 | 3 | 2 |
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