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2012年7月31日5時12分

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出しゃばりすぎ? ジュリーって何者 勝敗覆すことも

 ロンドン五輪の柔道で、審判の判断を審判委員(ジュリー)が覆すケースが目立つ。ジュリーとは何なのか。

 ジュリー(jury)とは英語で「陪審」を意味する。柔道は主審と2人の副審がいる。その判定の是非を、試合会場の脇で判断するのがジュリーだ。

 全日本柔道連盟によると、国際大会で勝者と敗者を間違えるトラブルがあり、1994年からジュリー制度が導入された。当初は審判の裁定に口を出すことはなかったが、2006年のビデオ判定の導入と共に口を出すケースが目立つようになったという。

 ロンドン五輪では、試合会場に3人のジュリーが待機する。きわどい判定があるとビデオモニターで確認。審判にイヤホンを通じてメッセージを伝える。試合を止めて繰り返して見ることもあるという。

 30日の女子57キロ級2回戦。主審の「技あり」の判定が、ジュリーの指摘で「反則」になり、ブラジル選手が負けた。29日の男子66キロ級でも、日本の海老沼匡(まさし)選手とソウ準好選手(ソウは専の寸が日、韓国)は両者ポイントがないまま旗判定に。主審、副審の3人全員がソウ選手の旗を揚げたが、ジュリーの指摘を受けた再判定で今度は3人とも海老沼選手を勝ちとした。

 国際大会の運営に携わってきた鹿屋体育大の中村勇(いさむ)講師(国際柔道論)は「国際大会で審判が出した旗判定にまでジュリーが関わったのは初めてではないか」と驚く。一方で国際柔道連盟(IJF)は30日、「今回の介入は正しい決定だった」とのコメントを発表した。

 国際大会のジュリーは審判経験も豊富で数多くの国際試合をこなした精鋭だ。72年のミュンヘン五輪金メダリストの川口孝夫さんがアジア代表として加わるなど、審判より現役時の実績が上だったり、IJFで重責を担っていたりする場合が多い。

 全柔連には「ジュリーは審判の最終決定を尊重しなければならない」という明文規定がある。しかし、全柔連によると、IJFにはジュリーの権限について明文規定はなく、審判の判定を覆す権限がジュリーに与えられているという規定も存在しないという。

 ソウル五輪女子52キロ級銅メダリストで日本オリンピック委員会理事の山口香・筑波大准教授は、「(ジュリーの介入は)主審と副審の計3人で判断できない場合に限るのが筋。これでは審判が存在する意味がなくなってしまう」と指摘する。

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