パリの週刊新聞社やユダヤ系スーパーを襲った惨劇は、戦後70年の節目の年明けに不穏な影を投げかけた。日本人2人を盾にした「イスラム国」の卑劣な脅迫が続いた。心乱れるばかりだった1月の言葉から▼一部の過激派の非道は、大多数の信者とは無縁だ。エジプト出身のアルモーメン・アブドーラ東海大准教授(40)は言う。「イスラム教は平和な宗教。相手に嫌なことをされても寛大な心で許す。それこそが最も大切にしている理念です」▼もう20年かと思いに沈む。植松秋(みのり)さん(33)は阪神大震災で心的外傷後ストレス障害になった。克服して臨床心理士となり、いま福島県で働く。兵庫県芦屋市の追悼式であいさつした。「私は元気で幸せになっていい。ここまで生きてきたのは、それだけですごい」▼「沖縄はもう昔には戻らない」。自民党重鎮だった仲里利信さん(77)は衆院選で辺野古反対を掲げ、古巣の候補を破った。「安倍政権が沖縄の民意を無視して強引に進めるなら、琉球独立論に発展していくだろう」と、今後を占う▼山下泰裕さん(57)にとって斉藤仁(ひとし)さんは、「柔道人生で最大、最高のライバル」だった。54歳の早世を悼む。「柔道界の再生はまだ道半ば。天国から見守って欲しい」▼人口爆発に資源枯渇。「地球は末期的な状況です」とは人類学者の川田順造さん(80)の警告だ。「地球に傲慢(ごうまん)になりすぎていないかと自問する謙虚さを取り戻せるかが、人類の未来にかかわって来るでしょう」。一筋の希望か。