プロ野球

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選手名鑑
セ・パ日程
 
上原 19年ぶり新人20勝

◇10月5日・神宮
 
巨  人
ヤクルト
【巨】○上原
【ヤ】●ハッカミー、河端、松田、高橋一、岡林


初勝利をあげた時の上原
4月13日 東京ドームで初勝利をあげ、ファンの声援にこたえる上原

 巨人の上原浩治投手が5日の対ヤクルト戦(神宮)で完投で20勝目をあげた。新人投手の20勝到達は、1980年の木田勇投手(日本ハム)以来、19年ぶり。両リーグを通じ、20勝投手は1990年の斎藤雅樹(巨人)以来9年ぶりとなる。

◆敬遠指示に悔し涙

 新人投手としては、1980年の木田勇(日)以来の20勝到達。上原の「20勝がどれだけすごいか、よくわからない」というのは本音だろう。が、24歳の若武者が大きな勲章を手にしたことは事実だ。

 優勝争いが佳境に入った9月は、疲れとの戦いだったが、この日は持ち味のリズミカルな投球が戻っていた。「気持ちで負けなければ抑えられる」という信条通りに直球で押し、フォークやスライダーを織り交ぜて、ヤクルト打線をほんろうした。

 同僚の松井と本塁打王争いをするペタジーニにも勝負を挑み、2、4回と封じた。が、「そのことはしゃべりたくない」と口をつぐんだのは、3度目の対決となった7回のことを問われた時だ。1死無走者で、捕手・村田善から「歩かせる」というサインが出た。一瞬表情をこわばらせた上原だが、サイン通りに投げた。そして、ベンチに戻った時の目には涙が光っていたように見えた。

 「やっていい敬遠と……」と口を開きかけたが、言葉をのみ込む。涙の意味は、真っ向勝負を貫いてきた上原のプライドが許さなかったからだろう。9回は再び勝負し、適時打を浴びて完封を逃したが、表情に悔しさはなかった。両リーグを通じた「20勝投手」の誕生も90年の斎藤雅(巨)以来で、投手タイトルを総なめしそうな上原。「正直言って、しんどかった」と1年を振り返った後、「少し休ませてほしい」とつぶやいた。(冨森揚介)

上原 今季の全成績
日付場所対戦相手上原勝敗相手投手
4月5日東京ドーム●4−8阪神1敗福原
4月14日東京ドーム○3−0広島1勝1敗ミンチー
4月21日広島○8−3広島2勝1敗黒田
4月30日大阪ドーム●2−4ヤクルト2勝2敗川崎
5月8日東京ドーム○5−3ヤクルト3勝2敗川崎
5月17日東京ドーム○3−2横浜4勝2敗矢野
5月24日甲子園●2−3阪神4勝3敗メイ
5月31日東京ドーム○5−2阪神5勝3敗
6月7日横浜○5−2横浜6勝3敗福盛
6月14日甲子園○4−1阪神7勝3敗メイ
6月21日東京ドーム○4−1阪神8勝3敗川尻
6月28日広島○4−2広島9勝3敗ペルドモ
7月5日横浜○6−1横浜10勝3敗矢野
7月12日東京ドーム○3−1広島11勝3敗デハート
7月19日甲子園○3−2阪神12勝3敗福原
8月4日神宮○8−2ヤクルト13勝3敗山部
8月11日東京ドーム○5−1ヤクルト14勝3敗山部
8月25日東京ドーム○5−1横浜15勝3敗福盛
8月31日東京ドーム○6−4中日16勝3敗武田
9月8日東京ドーム○8−4横浜17勝3敗福盛
9月15日ナゴヤドーム○5−0中日18勝3敗川上
9月22日東京ドーム○6−4阪神19勝3敗舩木
9月29日横浜●2−7横浜19勝4敗川村
10月6日神宮○5−2ヤクルト20勝4敗ハッカミー

<上原に沢村賞>

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