伊良部、救援恵まれず
2勝目逃すも8奪三振
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| 6回を2点に抑えた伊良部=AP |
【フィラデルフィア(米ペンシルベニア州)16日=中村裕】米大リーグ・エクスポズの伊良部秀輝投手は16日(日本時間17日)、当地のベテランズ・スタジアムで行われたフィリーズ戦に先発。6回まで2失点と好投したが、救援投手がリードを守れず2勝目を逃した。
伊良部は3回、ローレンに2点適時打を許したものの、4―2と2点リードの6回終了後、勝ち投手の権利を得て降板した。しかし、2番手のクラインが8回に同点打を浴びた。6回までの投球は、打者24人に対して投球数91、被安打4、奪三振8、与四球3、失点2。試合は、フィリーズが9回に5―4でサヨナラ勝ちをおさめた。
不敵な笑み 冷静に立て直し
試合を中継したフィラデルフィアの地元テレビ局が、伊良部のことを「精神的に弱い投手だ」と紹介していた。しかし、そう決めつけたのはヤボだった。
前夜の試合が雨天中止となり、スライド登板で臨んだマウンド。制球が乱れて1回に2死から満塁のピンチを招いた。崩れるどころか、伊良部は笑みさえ浮かべて、立ち直った。
その回は150キロの直球でリーバーサルを右飛に詰まらせると、2回以降はセットポジションに切り替えて、しり上がりに調子をあげた。6回は中軸3人をあっさり片づけた。8奪三振は今季最多だ。
「ここ、マウンドが高いんですよ。半端じゃない。バランスが悪いんでセットにしたんですよ」
不敵な笑みの裏側で、冷静に修正方法を探っていたらしい。痛い星を落としたアルー監督だが「セットで投げ続けると余計な労力が必要だが、すばらしい投球を見せてくれた」と伊良部の投球には満足げだ。
「1年間あるから、30試合は先発する。(勝ち投手の権利がふいになる)こんなこともあれば逆もある」。さらりとかわした伊良部に、「残念でしたね」と声をかけたのもヤボだった。=4月17日付夕刊
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