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豪、2大会ぶり決勝へ
第4回ワールドカップ・準決勝

 【ロンドン30日=森田博志】ラグビーの第4回ワールドカップ(W杯)第13日は30日、当地のトゥイッケナム競技場で準決勝1試合があり、2大会ぶりの優勝を狙うオーストラリアが、史上初の連覇を目指した南アフリカを延長の末、27−21で振り切った。

 オーストラリアは2度目の決勝進出。初参加の前回から負け知らずだった南アフリカの連勝は、大会タイ記録の「10」で止まった。

 前半はオーストラリアが6点をリード。しかし、南アはSOデビアーが終了間際にPGを決め、延長にもつれた。延長前半も1PGずつを奪い合ったが、後半オーストラリアが1DGで勝ち越し、さらに1PGを加えた。

 準決勝残り1試合は、31日、同競技場でニュージーランドとフランスが対戦する。=10月31日朝刊から

▽準決勝(ロンドン)
豪   州
27
12−6
21
南アフリカ
 
 
6−12
 
 
 
 
3延長3
 
 
 
 
6−0
 
 

 【ロンドン31日=森田博志】ラグビーの第4回ワールドカップ(W杯)第14日は31日、当地のトゥイッケナム競技場で準決勝残り1試合があり、2大会連続3度目の決勝進出を目指すニュージーランド(NZ)と2度目を狙うフランスが対戦。試合はフランスのキックオフで始まり、19分にはSOラメゾンの初トライで10−6とリード。しかし、NZはWTBロムーのトライなどで17−10と逆転し前半を終えた。

 前日のもう1試合は豪州が今大会初の延長の末、連覇を狙った南アフリカを破り、2度目の優勝へあと1勝とした。3位決定戦は4日、決勝は6日、ともにカーディフのミレニアムスタジアムで行われる。

 ○…南アの激しいタックルに苦しみ抜いた豪州。FW周辺を攻めても、バックスに回しても止められる。

 PGで先行したものの、後半終了間際、相手にPGを決められ、延長戦に持ち込まれた。

 21−21で迎えた延長後半3分、ラーカムが48メートルの超ロングDGを決めて、勝ち越し。さらに7分、PGで突き放した。

 ともにノートライだったが、準決勝らしい、引き締まった試合となった。

◆現代ラグビーの粋

 ヒーローは、延長後半、劇的な勝ち越しDGを決めた豪州のSOラーカムではない。現代ラグビーの粋を集めたような防御戦を演じた両国選手たちだった。

 豪州は防御網の整備と出足の速さで勝負に出た。前半、南アフリカのSOデビアーがけった、比較的簡単な位置からのDGは2度、外れた。目に見えない圧力が、準々決勝でテストマッチでの世界記録、1試合5DGを決めた右足を狂わせる。南アのマレット監督は「豪州のプレッシャーにミスをするしかなかった」。

 「少なくとも3回、トライチャンスがあったんだ」。笑顔の豪州・マックイーン監督は、逆に悔やんだ。言葉通り、CTBホランらが、再三ゴールへ迫り、攻撃力は相手を上回っていた。しかし、スコアにはキックで入れた27点しか残らない。一度、抜かれても戻ってくる執ような、反則すれすれの南ア防御に、包み込まれていく感じだった。

 「力を出せず、がっかりしているのではない。力を出したにもかかわらず、結果が伴わなかった。しかし、高い質の試合ができ、誇りに思う」。マレット監督は言った。大会史に残る試合を演じた自負が、落胆の向こうにのぞいた。

 1933年から始まった両国のテストマッチは42度目で、南アの28勝14敗。史上初めて互いにノートライの幕切れが、新たな歴史と、北半球のファンにも語り継がれそうな記憶を刻んだ。(森田博志)=11月1日付朝刊から

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