「堅守の豪」「勢いの仏」
決勝
【カーディフ(英国)5日=森田博志】ラグビーの第4回ワールドカップ(W杯)は6日午後3時(日本時間7日午前零時)から、当地のミレニアムスタジアムで2度目の優勝を目指す豪州と初の世界一を狙うフランスの決勝がある。これまでW杯では第1回(1987年)準決勝で1度対戦があり、フランスが劇的な逆転勝ちをした。両国の過去の対戦成績は、93年から豪州の4連勝中で通算13勝13敗2分け。
データを見れば、優勝杯のザ・ウェッブ・エリス・カップに近いのは、豪州と言うしかない。許したトライは既に予選1位を確実にした後の米国戦で一つだけ。相手にボールが渡りそうになれば、獲得戦にはよけいな人数をさかず、グラウンド広くに防御網を張り巡らす。そのめりはりは、既に完成品だ。
攻撃の一つの起点となるラインアウトの制御でもフランスを上回りそう。ロックのイールズ主将は高さと確実性がある。そこから、SOラーカム、FBバークら才能あふれるバックスが多彩な攻撃を仕掛ける。特にホラン、ハーバートの両CTBは突破能力が高く、守る側にはやっかいだ。
派手に見えるフランスの攻撃を支えているのは、安定したFWだ。ベナジ、プルーの両ロックを中心に力強さがあり、フランカーのマニュには好機を広げる走力がある。一番の武器は、主力の故障や出場停止が続出した不利を乗り越え、決勝まで到達した勢いだろう。
優勝杯は、ボールを持って前に走ったラグビーの祖と言われる少年の名前に由来する。観客のため息を誘う、ひらめきに近いプレーで快進撃を演出したフランスにも、黄金のカップを抱く資格は十分にある。
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