選抜高校野球

 

選抜トップページ
組み合わせ表
日程と結果
写真特集
出場校の横顔
本紙記事から
過去の決勝
歴代優勝校
スポーツ
asahi.comトップ
総合目次
地域asahi.com

仙台育英が大会初の延長戦を制す
21世紀枠の宜野座が強豪校に完勝

宜野座の比嘉裕 直球に大きく落ちるカーブ、外に流れるスライダーをまぜ、岐阜第一打線を散発3安打に抑える好投をみせた宜野座・比嘉裕(第3試合)

第1試合   海星(長崎) 3―4 仙台育英(宮城)
第2試合   四日市工(三重) 0―1 藤代(茨城)
第3試合   岐阜第一(岐阜) 2―7 宜野座(沖縄)




佐藤琢に勝負強さ、仙台育英サヨナラ勝ち―第1試合

第1試合(2回戦)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
海星
仙台育英 1X

【海星】松永―馬場【仙台育英】芳賀―近藤、安藤

 1つのさやの2粒のピーナッツのようによく似たタイプの好チーム対決となった第1試合は、やはり接戦にもつれこんだ。  海星の松永、仙台育英の芳賀はともに左の好投手で、松永が昨秋1試合平均10.53の奪三振を誇れば、芳賀は同じく10.34、防御率は0.54で出場34校の主戦投手のトップ。チーム打率もそれぞれ3割台を記録しており、お互いに相手投手をどう攻略するかが見どころだった。

 先手を取ったのは海星。1回表2死から三、四番が安打を連ね、五番羽田が右越え三塁打を放ち、2点を先取した。その裏、仙台育英も敵失で出塁した一番金沢をバントで送り、三番佐藤琢が左へ適時打。すかさず1点を返す。両チームとも少ない好機を点に結びつけ、仙台育英が8回に追いつくと、試合は大会初の延長戦に突入した。

 仙台育英10回裏、仙台育英の先頭打者、八番嶋田は三遊間を抜き出塁する。手堅くバントで送る。ここで海星の松永は一番金沢に四球を与える。1死一、二塁。二番中谷は左飛に打ち取るが、この試合3打席3安打の好調佐藤琢に打席が回り、佐藤琢は見事に一、二塁間を抜いて、返球がそれる間にサヨナラの走者をホームに迎え入れた。

 松永が金沢を歩かせたあたりが勝敗を分けたポイントとも言えそうだが、それは結果論。佐藤琢が見せた力強い打撃の分だけ、ほんの少し仙台育英が海星を上回ったということだろう。

 

藤代が1点守りきる、四日市工は井坂攻略できず―第2試合

第2試合(2回戦)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
藤代
四日市工

【藤代】井坂―都井【四日市工】安田―加藤

 藤代の井坂投手の直球は120キロ台なのに、打てそうで打てない。181センチ64キロのスリムな体から投げ下ろす球には角度があり、腕が遅れ気味に出るのでタイミングをとりづらいのだろうか。四日市工打線に快音が聞かれない。

 ホームベースをかすめるスライダーにナックルなどの落ちる球を織りまぜ、チーム打率3.43を誇る強打の四日市工をわずか3安打。持丸監督に「こんなピッチング見たことない」と言わしめる快投で、藤代の2年生投手・井坂が今大会初の完封勝利をあげた。

 藤代の得点も、1回表に四番岡村の中犠飛で挙げた1点だけで、四日市工の主戦安田を攻略したとは言いがたい。勝負どころで落差のあるシンカーによって打ち取られ、走者を出しながらも追加点を奪えず、勝負はどちらに転んでもおかしくなかった。

 井坂は淡々と四日市工打線を凡打に討ち取り、三塁を踏ませたのも一度だけ。この試合は、井坂の好投がすべてだろう。11番を背負う井坂から、エースナンバーをつける市村への継投のタイミングが勝負どころと見られていたが、持丸監督の「完封でもすれば継投はありませんよ」という戦前の軽口が本当に。春夏を通じて甲子園初出場の藤代が、初勝利を完封で飾った。

 

21世紀枠の宜野座、歴史的初勝利―第3試合

第3試合(2回戦)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
宜野座
岐阜第一

【宜野座】比嘉裕―山城尚【岐阜第一】前野、市波、堀―西本

 21世紀枠で出場した宜野座が、昨秋の東海地区優勝校、岐阜第一に完勝した。犠打できちんと走者を進める確実なプレー、中軸打者の鋭い振り、主戦比嘉裕を中心にした守りなど、もてる力を存分に発揮し、終始主導権を握りつづけ、押し切った。

 4点を追う岐阜第一が反撃に転じたのは6回裏。1死から三塁打で初めて得点圏に進めると、2死後二番栗木が右へ適時打。この打球を右翼手が後逸し、栗木はホームにまで駆け込み、差は一気に2点に縮まった。さらに7回裏、宜野座にエラー、野選が続き、岐阜第一2死二、三塁の同点機を迎えた。一打出れば、試合の行方は分からない。

 ここで比嘉裕が踏ん張る。第1打席で安打を打っている八番吉岡を気迫の投球で三振に打ち取り、岐阜第一に行きかけた流れを、しっかりと呼び戻した。8、9回にだめ押し点を加え、危なげなく勝ちきった。比嘉裕は、内外角の直球に大きく落ちるカーブ、外に流れるスライダーを配球巧みに投げ込み、岐阜第一打線につけいる余地を与えなかった。

 3回戦に進む宜野座の戦いぶりがまた楽しみだ。

 




◆大会第3日(27日)の結果◆

asahi.com Image

asahi.com に掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作 権法並びに国際条約により保護されています(著作権とリンク広告掲載についての説明ページへ)。 Copyright 2001 Asahi Shimbun. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.