1つのさやの2粒のピーナッツのようによく似たタイプの好チーム対決となった第1試合は、やはり接戦にもつれこんだ。
海星の松永、仙台育英の芳賀はともに左の好投手で、松永が昨秋1試合平均10.53の奪三振を誇れば、芳賀は同じく10.34、防御率は0.54で出場34校の主戦投手のトップ。チーム打率もそれぞれ3割台を記録しており、お互いに相手投手をどう攻略するかが見どころだった。
先手を取ったのは海星。1回表2死から三、四番が安打を連ね、五番羽田が右越え三塁打を放ち、2点を先取した。その裏、仙台育英も敵失で出塁した一番金沢をバントで送り、三番佐藤琢が左へ適時打。すかさず1点を返す。両チームとも少ない好機を点に結びつけ、仙台育英が8回に追いつくと、試合は大会初の延長戦に突入した。
仙台育英10回裏、仙台育英の先頭打者、八番嶋田は三遊間を抜き出塁する。手堅くバントで送る。ここで海星の松永は一番金沢に四球を与える。1死一、二塁。二番中谷は左飛に打ち取るが、この試合3打席3安打の好調佐藤琢に打席が回り、佐藤琢は見事に一、二塁間を抜いて、返球がそれる間にサヨナラの走者をホームに迎え入れた。
松永が金沢を歩かせたあたりが勝敗を分けたポイントとも言えそうだが、それは結果論。佐藤琢が見せた力強い打撃の分だけ、ほんの少し仙台育英が海星を上回ったということだろう。