出場した過去2回のセンバツで準々決勝以上に進んだ市川が、3たびベスト8入り。「ミラクル市川」が、また信じられないような怒涛の攻撃をみせてくれた。
2回裏2死二塁、市川の九番奥山は簡単に追い込まれるが、高知の先発福山の手元が狂って死球に。「ツーナッシングに追い込んでからの死球が痛かった」と、試合後に高知の中村監督が語ったように、この死球から市川のミラクルが始まる。
一番若林もツーナッシングから四球を選び、これで2死満塁。ここから村松、高室、笠井の3連打であっという間に5点。さらに石原が四球を選んで一、二塁となり、六番依田が左翼ポール際に叩き込む3点本塁打で一挙8点を挙げた。
「野球は2死から」という言葉どおり、不利なカウントでもしぶとく食らいつく攻撃で勝利を手中にした。
市川は先発メンバーのうち5人が身長160センチ台で、決して体格に恵まれているわけではない。が、多くの打者はバントの構えからバットを引き、鋭く振りぬく。コンパクトなスイングで、大振りする打者がいないことも打線がつながる理由だろう。主戦笠井も切れのいいスライダーで高知打線から11奪三振、1失点の快投。
準々決勝の相手は仙台育英―藤代の勝者。今度はベスト4をかけた戦いだ。