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昨夏の悔しさ乗り越え初切符
春の話題校−徳島・小松島
昨夏は甲子園への切符をあと一歩で逃した。今春、悔しさを乗り越え、春夏通じて初の切符を手にした。
1998年、森影監督が就任し、無名の公立高校だった小松島の躍進が始まった。富岡西などを四国大会に導いた森影監督を慕って地元の有望選手が小松島に進学した。99年秋の徳島県大会は4強。昨年は春の県大会で初優勝、四国大会で準優勝するなど着実に力をつけた。3年生に140キロ近い速球を投げる主戦清家直と、長打力のある4番浜田諭を擁し、森影監督も選手も自信を持っていた。
第1シードで迎えた昨夏の徳島大会。ノーシードながら甲子園の常連校・徳島商との決勝で四球と失策につけ込まれて失点し、4併殺を喫して涙をのんだ。
決勝の4日後、新チームの練習が再開された。だが、選手は敗戦のショックを引きずっていた。新主将の松根は「練習を引っ張っていかなければいけないのに、声が出なかった」。
選手を励ましたのが交代で練習に参加し、打撃投手などを務めた3年生だ。清家直は高知県で行われた秋の四国大会にも同行。準優勝したチームを支えた。
旧チームからレギュラーだった捕手、二、三塁、遊撃、中堅手が残ったとはいえ、非力さは否めない。だが、森影監督は「悔しさを経験したからこそ、甲子園を勝ち取れた」と語る。
清家直は「自分たちが行けなかった分も、のびのびと楽しんできてほしい」と後輩にエールを送る。先輩の思いを胸に、初の大舞台に挑む。 (川崎治子)
<2001年3月11日朝日新聞より>
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