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ヴェルディ川崎から東京ヴェルディ?
観客減…2001年の移転を承認

 Jリーグは15日、東京都内のホテルで理事会を開き、1部(J1)のヴェルディ川崎が申請していた2001年シーズンからの東京都への移転を承認した。ヴ川崎は来年から現在、調布市に建設中の東京スタジアムに本拠を移す。Jリーグでホームタウンの変更が認められるのは初めて。東京都を本拠とするJリーグのクラブは、J1のFC東京に次いで2チーム目となる。

 ●J初の本拠変更

 東京都リーグからスタートしたヴ川崎は、1993年にも調布市への移転を表明したが、Jリーグなどの反対にあって移転を撤回。今回は、川崎市での観客数減少による経営不振などを理由に移転を申請していた。

 Jリーグでは基本的にホームタウンの変更を認めていない。この日の理事会では1時間余り議論されたが、川淵三郎チェアマンは「移転の明確な理由は示せなかったが、バランスが取れた経営をするために、発祥の地からスタートしてやり直したいということなので、やむを得ないという結論になった」と説明した。

 ●そでに「ありがとう川崎」

 ヴ川崎の坂田信久社長は15日、理事会後に記者会見し、「私どもの経営の誤りもあり、反省している。今後はJリーグの理念を実行できるようにしたい」と語った。クラブ所在地は東京都稲城市。チーム名は「東京ヴェルディ」が検討されているが、今季終了後に正式に決めたい、としている。今季はユニホームのそでに「ありがとう川崎」のワッペンをつける。

■経営の方向性示せ

 ヴェルディは東京に移転して変わるのだろうか。

 今回の移転の理由には深刻な経営難があげられている。「川崎では投資してもリターンがない」と坂田社長。人口約1200万人の東京都のマーケットなら、観客や広告収入などが増加し、返ってくるものがある、というのだ。

 しかし、小さな町に本拠を置く鹿島など、実りを得ているクラブもある。過去の移転騒動の影響があったとはいえ、ヴ川崎が川崎市でできなかったことを、東京では簡単に実現できるのかという疑問が出てもしかたがない。

 ヴ川崎の昨季の1試合平均入場者数は約9400人。約5万人収容の東京スタジアムでは、2万5000人を集めないと採算は取れないだけに、さらに赤字を背負う可能性もある。

 同じ東京を本拠とするFC東京は東京ローカルの姿勢を見せ、地道に活動している。過去には全国区を目指していたヴ川崎だが、今後はFC東京と同じ道を歩むのか。クラブ関係者はこんな話を漏らしている。「移転するといっても方向性がはっきりしない。だいたいヴ川崎はチームの色がない」

 坂田社長は経費を切り詰めているチームを「来年は資金をかける」と言っているが、一度、かじ取りを間違えるとまた同じ過ちを繰り返すことになる。まずはクラブが進むべき方向をしっかりと定めることが必要だろう。(上嶋紀雄)

2000年2月16日付朝刊



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