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セレシュ、ビーナスらがベスト8へ
全米オープンテニス 第7日

 【ニューヨーク3日=堀川貴弘】テニスの全米オープン第7日は3日、ニューヨークのナショナル・テニスセンターで行われ、女子シングルス4回戦で、7月のウィンブルドン選手権を制したビーナス・ウィリアムズ、第6シードのモニカ・セレシュ(ともに米)、第8シードのナタリー・トージア(仏)が勝ち、準々決勝進出を決めた。

 男子シングルス3回戦では、第3シードのマグヌス・ノーマン(スウェーデン)や第6シードのマラト・サフィン(ロシア)らが、ベスト16に勝ち進んだ。

 雷雨のため、日程が大幅に変更になり、この日予定されていた女子ダブルス3回戦の杉山愛、ジュリー・アラール・デキュジス(仏)組の試合は4日に順延された。

 ●10代伝説いまも続編 セレシュ対カプリティ

カプリティ セレシュ
セレシュに敗れたカプリティ=AP ベスト8入りを決めたセレシュ=AP

 【ニューヨーク3日=堀川貴弘】モニカ・セレシュ対ジェニファー・カプリアティ(ともに米)。10代から活躍し、一時、燃え尽きた過去をもつ2人が3日、当地で開かれている全米オープンの女子シングルス4回戦で戦った。セレシュがストレート勝ちした。

 2人は昨年の4回戦でも対戦し、セレシュが勝っている。2人を語るのに、1991年の全米で繰り広げられた壮絶なストローク戦は欠かせない。第3セットのタイブレークまでもつれる試合で、セレシュが勝ち、結局初優勝した。当時セレシュが17歳、カプリアティが15歳。

 セレシュは93年の試合中、暴漢に背中を刺され、2年以上のブランクを強いられた。カプリアティも私生活の問題でツアーを離れた時期があった。苦難の軌跡を描いた2人。

 この日も真っ向からぶつかり合うストローク戦になった。「相手のサーブがよくて、リズムに乗れなかった」とカプリアティ。91年の熱戦について触れられると「メディアが騒いでいるだけで、私には少しわずらわしい」。セレシュは「私たちが10代の話。それから女子テニス界の顔ぶれも変わったわ」。

 時は流れた。それでも観客の声援は大きかった。

◇       ◇

 ●ビーナス、雷にも惑わず 余裕の8強

ビーナス・ウィリアムズ
8強入りを決めたビーナス・ウィリアムズ(米)=AP

 縦横無尽に走り回るビーナス。褐色の肌ににじむ汗に、カクテル光線が乱反射する。この日は、セルナ(スペイン)に6―2、6―2とストレート勝ち。「これまでの戦いよりいいプレーができた」。1時間を切る試合に満足そうだった。

 雷雨で試合開始時間が大幅に遅れた。「待っている間、エネルギーが切れないように食事をした」。アクシデントもビーナスの集中力を惑わすことはできない。

 185センチの身長の半分もあろうかという長い足。相手が振り回そうと配する球にも容易に追いつく。時に時速190キロを超えるサーブ。ダブルフォールトも7度を数えたが、「サーブがいつもより効果的だった。セカンドも調子がよくて、思っている所に球がいった」と気にするそぶりもない。7月のウィンブルドン1回戦からの連勝は23に伸びた。

 大富豪、ドナルド・トランプ氏がビーナスとジョン・マッケンロー氏とのマッチを組みたがっているという。会見で「今は全米に集中している。大会のあとで、男子と戦うことも喜んで考えてみるわ」。そんな話題さえ出るビーナスの強さだ。

 準々決勝で、いよいよシード勢との戦いが始まる。まず、トージアの挑戦を受ける。(堀川貴弘)

◇       ◇

 ●李亨沢、韓国人初の4大大会16強

 全米オープンテニスで予選から勝ち上がった韓国の李亨沢(24)が、男子シングルスで16強に入って話題を呼んでいる。韓国人選手は4大大会で、1968年のオープン化以降、勝利さえなかった。3回戦でシュットラー(ドイツ)を破った2日は、多くの報道陣から質問攻めにされ、通訳を通じて笑顔で答えていた。

 李は95年にプロ転向。昨年、スペインで行われたユニバーシアードで優勝した。デ杯チームでは、今年2月の日本戦のシングルスで2勝し、勝利の原動力となった。世界ランキングは182位。全米が4大大会初出場だ。

 江原道出身。小学校低学年でコーチの目にとまり、本格的にテニスを始めた。現在は、三星の全面的なバックアップを受けている。本人は「肩のけがが治り、プレーがよくなった」と、好調の原因を話している。4回戦は5度目の優勝を狙うサンプラス(米)と対戦する。「強烈なサーブをリターンできれば、いい試合になる」と強気だ。

 会場には、韓国人も多く応援にかけつけている。李は3回戦の後、「応援がすごくて、まるでホームコートのようだった」と話した。3日は、韓国人が経営する試合会場近くの焼き肉屋を訪れ、カルビやキムチを食べた。サインを求める声に応じながら「これで力がついた」と話していたという。(堀川貴弘)

9月4日

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