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「巨匠ピカソ」
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(ひと)アンヌ・バルダサリさん(53)

(2008年11月26日)

写真
パリ国立ピカソ美術館のアンヌ・バルダサリ館長=小林裕幸撮影

■「巨匠ピカソ展」を企画したパリ国立ピカソ美術館長

 自己分析は実に明快。「情熱的で粘り強い。ただの頑固者なのかもしれませんが」。その持ち味で、「ピカソの伝道師」の道を突き進む。

 東京の国立新美術館とサントリー美術館で開催中の「巨匠ピカソ展」は、ピカソ美術館の改修を機にした世界巡回展。すでにスペイン、アラブ首長国連邦を回り、今後も北南米などで、と考えている。一方、ゴッホやマネらの巨匠とピカソとの関係を読み解く展覧会も企画し、こちらもパリのグランパレで開催中だ。

 「ピカソは、華麗な生きざまに繰り返し光が当てられてきましたが、自分と異なる思想や文化にもオープンで、造形の革命を起こしました。不況で思考が閉じこもりそうな今こそ、重要な人です」

 5歳まではアルジェリアで育ち、ピカソと同じく地中海やイスラムの文化に親しんだ。絵を描くのも見るのも好きで、美術史の道へ。ドゥルーズ、フーコーらの現代思想家からも直接学び、「人間は歴史や文化の産物に過ぎません。だから、行動こそが私自身です」などと語る。

 国立美術館の女性館長は、フランスでも珍しい。研究者として、ピカソが撮った写真を通しての作品分析で知られる一方、世界巡回展によって改修費の大半を集めるなど、経営者の手腕も高い。まさに行動の人。

 いま、母親、娘と暮らす。「仕事で私生活は全くないんです。でも15歳にもなると、娘の方がもっと忙しくて、時間をとってもらえません」

 (文・大西若人 写真・小林裕幸)



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