【関謙次】串刺しにされた団子が、半径1・5メートルほどの円をゆっくりと1周する。約1分半の間に焼かれること2回、タレづけも2回。つやつやに輝くみたらし団子(1本95円)を黙々と作るのは、世に1台しかない「だんご焼き機」だ。
1876年創業の老舗和菓子店。だが、戦後しばらくすると洋菓子店に押された。「子どもが見て楽しめるものを」。先代の店主が約10年かけ、1963年に完成させたのがこの機械。窓際に置くと評判になり、行列ができた。
以来、半世紀。機械は何度か改良したが、味は当時のまま。タレは地元産のたまり醤油(しょうゆ)を使って甘辛く仕上げ、団子はもちもちが身上。5代目の若杉彰さん(57)は「見て楽しみ、味も楽しめる看板商品です」。【プラス・シー】
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大正軒 愛知県豊橋市新本町10 0532・52・7695
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