2009年1月13日13時3分
衆院予算委で、野党議員らが委員長に詰め寄るなか、第2次補正予算案に賛成し起立する与党委員ら=13日午後、松沢竜一撮影
2兆円の定額給付金など経済対策を盛った08年度第2次補正予算案は13日午後、衆院予算委員会で与党が採決を強行し、可決された。同日夜には関連法案とともに同本会議で可決、参院に送られる。民主党などは「審議が不十分」として採決に反対、本会議の採決時に退席する方針だ。定額給付金の撤回などを求める自民党の渡辺喜美・元行革担当相は採決前に離党し、2次補正に賛成しない。今国会での与野党の攻防は、最初のヤマ場を迎える。
衆院予算委は同日午前、麻生首相と全閣僚が出席し、2次補正と、2次補正から給付金を切り離す野党3党の修正案に対する締めくくりの質疑を行った。開会前に野党側が委員会室で衛藤征士郎委員長(自民)に抗議するなどし、審議は37分遅れで始まった。
午後には衆院財務金融委員会など3委員会で関連法案を採決し、同日夜に衆院本会議で一括して採決される。与党側は賛成多数で可決し、参院に送る方針だ。民主、社民、国民新の3党は本会議での採決に反対して退席し、共産党は出席して反対する。
麻生首相は予算委で、景気対策について「スピードの点からいって、給付金でやる以外方法がない。短期的には景気刺激だ」などと述べた。一方、2次補正に続く追加の対策として浮上した09年度補正予算案については「本予算の審議に入っていないから、どうすると申し上げる段階にない」と明言を避けた。
野党4党は同日朝の衆院予算委理事会で、衛藤委員長が委員会採決の前提となる各党の賛否を確認せず委員会を開会したことに反発。国会対策委員長会談で「今後の国会運営が不正常になれば与党の責任だ」とし、河野洋平衆院議長に抗議の申し入れをした。
一方、自民党の渡辺元行革相は13日朝、民放番組で2次補正の衆院採決の対応について「政治の英知として前向きの妥協案をつくるべきだが、全然そういう機能が働いていないのは非常に不幸だ。抗議の意思は示したい」と述べ、賛成しない考えを示した。
渡辺氏は本会議採決前の同日午後にも、離党届を提出する意向だ。ただ、同氏以外に党内から造反する動きは広がらないとみられる。