2009年6月7日20時49分
中曽根外相は7日、東京の外務省飯倉公館で、日中ハイレベル経済対話に出席するため来日中の中国の楊潔チー(ヤン・チエチー、チーは竹かんむりに褫のつくり)外相と会談した。中曽根氏は「北朝鮮と政治・経済面の関係が強い中国の果たす役割は大きい」と指摘し、制裁などで北朝鮮に影響力を行使するよう促したが、中国側は慎重な姿勢を崩さなかった。
日本側の説明では、中曽根氏は、北朝鮮の核実験に対して国連安全保障理事会が強い内容の制裁決議を早期に採択する重要性を強調したが、楊氏は「中国はできるだけ早期に適度でバランスの取れた安保理決議を通過させることに賛同している」と述べるにとどめた。
会談では、決議案にどのような制裁措置を盛り込むべきかについても意見交換した。中曽根氏が安保理が強い内容の決議を採択しなければ「安保理の権威は傷つくし、北朝鮮に対して誤ったメッセージを送ることとなる」と指摘。両氏は国連の場での日中両国の意思疎通強化で一致した。
東シナ海のガス田共同開発については、中曽根氏が昨年6月の合意から1年近くたつことを踏まえ、早期に合意内容を実現させる条約交渉を始めるよう改めて要請。楊氏は引き続き事務レベルで調整するとの見解を表明し、進展はなかった。(東岡徹)