2011年6月17日7時51分
東シナ海での中国艦船に対する海上自衛隊の警戒監視活動について、中国側が「危険だ」と抗議し、防衛省は「事実と異なる」と回答する応酬があったことが分かった。東日本大震災後、中国側が自衛隊の情報収集能力が落ちていないか検証している可能性もある。
中国政府は、4月21日の東シナ海の公海上での日本側の活動について抗議した。具体的には、(1)海上自衛隊のミサイル搭載護衛艦のヘリコプターが中国艦艇の上空を至近距離で飛行(2)同じ中国艦艇の付近を海上自衛隊の哨戒機P3C1機が低空で旋回(3)別の中国艦艇の近くをP3C2機が高度80メートルの低空で旋回し、(音を測定して潜水艦の位置を探る)ソノブイを連続投下――との事例を挙げ、自衛隊の動きを「危険」としていた。
だが、防衛省がレーダーなどの記録を確認したところ、中国側の指摘は事実と異なっていたといい、「そもそもミサイル搭載護衛艦は指摘された海域にいなかった」と回答。P3Cについては「(艦艇との)距離は3700メートルある」と説明し、ソノブイの連続投下も「距離は1300メートル以上ある」として、いずれも「危険はない」と回答した。