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4日公示の参院選で、日本維新の会との選挙協力を解消したみんなの党が、直前になって関西で次々と候補者を擁立し、「全面対決」の様相となっている。両党は昨年の衆院選でも選挙協力を模索したが、維新が旧太陽の党と合流し、競合選挙区が続出。「第3極」の票が分散した苦い経験を持つ。他の野党も無党派層の行方に気をもむ。
参院選特集ページはこちら「維新への期待が失望に変わっている。受け皿になれるのはみんなの党だ」
2日、みんなの党から大阪選挙区(改選数4)に立候補を表明したホテル会社員の安座間肇氏(35)は、大阪府庁での記者会見で訴えた。直前まで経営コンサルタントの男性が立候補する予定だったが、本人が辞退。安座間氏はこの日未明に打診を受けたという。
みんなは同日、兵庫選挙区(改選数2)でも介護事業会社社長の下村英里子氏(30)の擁立を発表。6月28日には京都選挙区(改選数2)で、飲食店運営会社役員の木下陽子氏(33)を擁立すると発表した。
みんなは当初、維新の支持が高い関西の京都、兵庫の選挙区で候補者を維新に一本化する選挙協力をし、大阪選挙区では両党の候補が出て互いに支援し、2議席を狙う戦略を描いた。
しかし、維新の橋下徹共同代表の風俗発言問題をきっかけに選挙協力を解消。東京都議選での躍進も追い風となり、一転して3府県で「全面対決」となった。
みんなの渡辺喜美代表は1日、京都市内で「都議選では低投票率でも議席を増やした。勝ち目はある」と記者団に強気を見せた。
一方、維新幹部は「そこまでしてやりたいのか」と嘆く。維新の松井一郎幹事長は2日、記者団に「これは渡辺代表の(維新に対する)好き嫌い」といらだちをあらわにした。松井氏はこの日、21日投開票の奈良市長選で、みんなの党が推薦する県議への維新の推薦を取り消すと表明。いがみ合う構図になっている。
みんなの参戦は、維新以外の野党にも影響しそうだ。京都選挙区では、自民に支持が集まるなか、民主、共産、維新が競り合う展開とみられていた。無党派層の票がみんなに流れれば、「(組織票を持つ)共産の躍進に手を貸すことになる」(維新新顔)。民主新顔の選対事務総長の福山哲郎・元官房副長官は6月29日の講演会で「今調査したら共産との差は千票か1500票の差だ」と危機感をあらわにした。
兵庫選挙区で維新新顔の選対本部長を務める新原秀人衆院議員は「みんなの党とは同じ方向に向かって歩いていたのに。負けずに戦う」と対抗心を見せた。
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朝日新聞官邸クラブ