2009年7月3日20時2分
都議選候補者の応援にかけつけた国会議員らの演説に沸く有権者ら=3日午前10時27分、東京都中央区、中田徹撮影
東京都議選が3日、告示され、200人を超える候補者が梅雨空の街を走り始めた。麻生政権の命運を左右しかねず、目前に迫った衆議院の解散・総選挙の行方を占う首都決戦に、有権者はどんな判断を下すのか。与野党の党首や衆院議員の応援演説も序盤から熱を帯びる。
民主党の鳩山代表と菅直人代表代行は午前10時、中央区の築地市場近くで、そろって応援の第一声を上げた。「政権交代に向けた前哨戦だ」。同党都連会長でもある菅氏は訴えた。
中央区を第一声の場に選んだのには理由がある。50年間、自民党が議席を持つ同区は衆院東京2区の一部で、定数は衆院選と同じ1。そこで民主新顔が、7期連続当選の自民現職らと闘う構図が「政権交代に挑む民主というイメージに合う」と判断した。民主新顔も「まさに政権交代の扉が開かれようとしている」と対決色をあらわにした。
民主党都連は定数1〜8の42選挙区のうち七つある1人区に重点を置く。05年は5選挙区で自民に敗れたが、現有34議席の民主が第1党になるには、自民と直接対決の1人区での勝利が重要だからだ。
地元の東京2区で再起を目指す中山義活前衆院議員も、準備段階から民主新顔と連動。週2回は朝の駅頭で肩を並べ、チラシも2人分セットで配った。6月末には「逆転の夏」と銘打った決起大会も一緒に開いた。
中山氏はこの日も新顔の隣で「鳩山、菅両氏がこの地で第一声を上げたことを胸に置いてほしい」と呼びかけた。
一方の自民も譲れない。
「勝つことが東京のため、日本のためだ。首相も心配している」。午前9時半すぎ、党執行部が手分けして公認候補の応援に駆けるなか、保利耕輔政調会長も現職陣営で訴えた。
会場には、東京2区で通算10選を目指す元通産相の深谷隆司衆院議員がいた。深谷氏は自分の元秘書の自民前職が出る文京区での応援を後に回し、駆けつけた。