菅義偉官房長官は3日午前の記者会見で、中国が東シナ海の日中中間線付近で新たに天然ガス採掘施設の建設とみられる作業を進めていることを明らかにした。日本政府は一方的な開発は認められないとして、中国に外交ルートを通じ「重大な懸念」を伝えた。
作業地点は日中中間線の西側約26キロにある中国側の海域。中国の大型海上クレーン船が作業を進めているという。菅氏は「政府として確認している」と述べたうえで、「東シナ海の境界が未確定である中、日中双方の主張が重複するこの海域で、中国側が一方的に開発を進めることは認められない」と語った。
日中両政府は2008年6月、東シナ海の日中中間線をまたぐ海域で中国が先行開発するガス田、白樺(しらかば、中国名・春暁)の共同開発で合意。東シナ海の排他的経済水域の境界問題は棚上げにした。ただ、権益配分などの条件を定める条約の締結交渉は10年7月以来中断したままだ。
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朝日新聞官邸クラブ