第23回参議院選挙が4日公示され、21日の投開票に向けた選挙戦が始まった。経済政策アベノミクスや憲法改正、原発政策を主な争点に、昨年末に発足した安倍政権への審判が下される。自民、公明両党が63議席以上を得て参院の過半数を回復できるかが焦点だ。
参院選特集ページはこちら安倍晋三首相(自民党総裁)は4日朝、福島市内のホテルを出発する際、「6年前の参院選で総理総裁として自民党は大敗し、ねじれをつくった大きな責任がある。だからこそねじれを解消して政治の安定を確保する」と記者団に語った。
福島市内で行った第一声では東京電力福島第一原発の事故について「自民党は原発の安全神話に寄りかかり、政策を推進したことを深刻に反省しなければならない」と述べて陳謝したが、原発の再稼働には触れなかった。アベノミクスについては効果を列挙し、「マイナスからプラスに変わった。民主党政権が3年間でできなかったことを半年間でやった。この道しかない」と力を込めた。
自民党は安倍内閣の高支持率を追い風にアベノミクスの実績を前面に訴え、全国に31ある1人区で野党を圧倒し、比例区でも大きく議席を伸ばしたい考えだ。
公明党の山口那津男代表はさいたま市で演説に立った。衆参のねじれ解消の必要性を訴えたうえで、「平和の党の党是は絶対に譲らない。自民党にできない、公明党にできることがある。そういう役割も連立政権に必要だ」と述べた。
民主党の海江田万里代表は盛岡市で「自民党が勝利すると皆さんの暮らしが危うい。物価はすでに上がっている。国民の生活を破壊する安倍政権に対峙(たいじ)していく」と語った。政権転落から半年。東京都議選で惨敗し、党勢の立て直しは容易でないが、野党第1党に踏みとどまれるか問われる。
日本維新の会の橋下徹共同代表は大阪市で農協改革や混合診療解禁を訴え、「自民党を一人勝ちさせたらダメ。今までの政治に逆戻りだ。批判、反論を恐れず、改革をやり抜く」と述べた。自身の旧日本軍慰安婦をめぐる発言の影響を跳ね返せるかが課題だ。
みんなの党の渡辺喜美代表は東京・巣鴨で演説。「国家経営を官僚任せにすると空洞化する。官僚制度改革を行い、風穴を開ける」と述べ、統治機構改革の必要性を強調した。
共産党の志位和夫委員長は東京・新宿で「米国言いなり政治から自主独立平和日本への転換が必要だ。民主党は自民党と対決する足場を持たず、第三極も自民党の補完勢力だ」として、党への支持を求めた。
今回からインターネットを使った選挙運動が解禁され、ホームページやフェイスブックの更新が可能になった。有権者の関心がどこまで高まるかも焦点だ。
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朝日新聞官邸クラブ