インターネットによる選挙運動が解禁された4日、党首たちはフェイスブックにツイッター、動画サイトを駆使した。街頭演説で肉声を伝えるかたわら、ネット空間に向けて訴えることで相乗効果を狙う。新たな可能性を広げるネット選挙が始まった。
参院選特集ページはこちらネット選挙がわかった!ページはこちら午前10時56分。安倍晋三首相(自民党総裁)は公式フェイスブック(FB)に「いよいよ『日本を取り戻す闘い』がまた始まりました」とコメント。福島市での第一声を終えて、移動中の車内で携帯電話で文面を作成し、メールを受信した秘書が投稿した。
併せて載った写真には名前入りのたすきをかけた候補者も並ぶ。ネット選挙の解禁前なら候補者名が分かる写真は選挙違反に問われかねないが、もう気兼ねはいらない。福島や東京で街頭演説を終えるたびにコメントと写真を投稿した。
みんなの党の渡辺喜美代表は午前5時56分、党のFBに党の歴史を振り返りながら改革姿勢を強調する約250文字のメッセージを載せた。共産党の志位和夫委員長や社民党の福島瑞穂党首らは第一声の前後にツイッターで発信した。
知名度の高い党首はネット選挙で大きな武器になる。生活の党の「小沢一郎事務所」ツイッターでは、同党公認候補のつぶやきを転載する「リツイート」を行っている。小沢氏を目当てにツイッターをのぞくと、候補者のつぶやきが目に入ることになる。
ただ、全国を飛び回る党首にとって、短い文章を書くことも簡単ではない。
民主党の海江田万里代表がFBに投稿したのは午後6時半。岩手、宮城、福島、栃木の4県で7カ所の街頭演説を終え、帰京する新幹線の中で仮設住宅を視察した様子などを記し、もらった造花の写真を添えた。海江田氏は「ひと区切りつかないとやれないね」と周囲に語った。
公明党の山口那津男代表もメールマガジンを配信できたのは午後5時35分になってから。「公明党が政権を担わなければ、日本の未来はありません」と記した。自身のホームページ(HP)には地図上で山口氏の街頭演説の現在位置を知らせる「なつおはイマココ」を設けており、まずは街頭優先のようだ。
昨年の衆院選中もツイッターを続け、解禁論争に弾みをつけた日本維新の会の橋下徹共同代表は午後8時1分、ツイッターのフォロワー(読者)向けにメッセージ動画を投稿。「ネット選挙運動は政治家にとって初めての試み。どんどんチャレンジする」と発信した。
橋下氏のツイッターは政策や報道への反論など1日100件以上を発信する日もあれば、1週間以上更新されないこともある。公示後は連日の更新を目指し、この日の大阪市での街頭演説でこう呼びかけた。「僕らは組織がない。みんなツイッターでワーッと(支持を)広げてください」
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞官邸クラブ