■福島瑞穂・社民党党首
参院選特集ページはこちら「憲法を守って欲しい。心を鬼にしなさい」
福島瑞穂は8日、故郷の宮崎を訪れた。演説を終えて聴衆の中に入ると、初老の男性から手をギュッと握られ、激励された。
演説を聴きに来た人との対話を大切にする、これが福島の流儀だ。「党首の中で一番身近な存在でいたい。国民の悩みは何なのか直接聞く。ネットの『いいね!』では悩みは分からないでしょ」。男子高校生からサインをせがまれ、若者から就活や離婚相談を受けることもある。
5年前に亡くなった父は特攻隊の生き残りだった。「戦争が終わっていなければ父は帰らぬ人になっていたかもしれない。そうすれば私は生まれなかった」。終戦記念日に涙する父を見て育った。護憲・平和にこだわる福島の原点だ。12日には沖縄市で「自民党は憲法9条を変えて国防軍をつくる。世界で戦争のできる国にすると宣言した。社民党をどうか勝たせてください」と語気を強めた。
土井たか子の後継として党首に就いて10年。党勢は衰え、ともに戦った辻元清美や阿部知子も党を去った。「ハト派を増やし、リベラル勢力の結集軸になる。小さくてもテコの原理で政治を大きく動かす」と意気込むが、展望が開けているわけではない。
最近、福島はツイッターで「強い国よりやさしい社会」とだけ書き込むことがある。党のキャッチフレーズだ。「この言葉、はやらないかなと思って」。その祈りは届くのか。=敬称略(岡本智)
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■生まれ:宮崎県延岡市生まれ
■出身校:東大法学部卒
■ネット力:ツイッターのフォロワー数11万8100(12日午後6時現在)
■歩み
1998年 参院初当選
2003年 党首就任
09年 鳩山連立政権で消費者・少子化担当相
10年 連立離脱
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朝日新聞官邸クラブ