僕は最近、あえて「投票に行かなくても、政治は変えられる」と言ってます。
参院選特集・ネットと選挙僕ら若い世代は人口が少なく、投票率も低い。票にならない僕らの方を見ようとしない政治には期待していません。若者が、政治は変えられるという手応えを少しずつ積み重ねるのが先決だからです。
僕自身、以前は政治に無関心で投票もしなかった。でも、ボランティアとして通った東日本大震災の被災地で、考えが変わりました。仮設住宅の横で、数億円もするしゃれたコミュニティセンターの建設計画が進むのを見て、政治の影響力の大きさと、機能不全を痛感したんです。その根っこにある有権者の関心の低さを何とかしたい、と思いました。
投票率が40%を切ることもある20代をはじめとする若い世代に、政治をわかりやすく伝えるため、投票支援サイトを作りました。昨年末の衆院選では、このサイトを48万人が利用。その8割が20〜40代でした。
次の一歩として先月、ネット政党を立ち上げました。若い世代に必要な政策を作り、支持の高いものの実現を政党に働きかけます。時間はかかるでしょうが、若い世代と政治の距離を、少しずつ近づけていければと思っています。
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投票支援サイト「日本政治.com」を運営する「日本政治報道」社長。現在、東京大工学部4年。
■「#投票する?」マップに意見801件
投稿マップには、16日夕までに、801件の意見が寄せられた。「投票する/政治に言いたいことがある」が663件と、最も多い状態が続く。次いで「投票しない/政治に言いたいことがある」の75件。
一見対照的な2区画だが、この間で揺れる人も少なくない。
「投票しない/政治に言いたいことがある」を選んだ人では、選挙権を得てまもない若者とおぼしき書き込みが目を引く。「政治に対する不満はあるが、少数派(若者)である自分が投票したところで何も変わらない」、「選挙権の重要性を学び、投票は義務だと思っていたが、どの政党にも期待できる政策がなく、投票する気力を失ってしまう」(21歳学生)。
「投票する/政治に言いたいことがある」に投稿した24歳の大学院生は、投票をあきらめてしまう気持ちがよくわかる、という。「景気が悪く、生活がよくならないのが当たり前の世代。そもそも強い不満が政治に向きにくいんです」
苦戦した就職活動が終わったばかり。支持する政党や候補者はないが、「若者のための政治をしてもらうには、若者の投票率をあげるしかない」と書き込んだ。
「若いうちは難しいかもしれないけど、発想の転換も必要」と話すのは神奈川県のカメラマン飯塚尚子さん(54)。30代まではあまり投票をせず、その後も拒絶の白票を投じたことも。
最近、白票は無効票としてゴミになる、と聞かされて悩み、「いっそ支持したくない勢力が一番嫌がる相手に入れたらどうか」と思いついた。「私たちの1票は、射程の短い矢。政治という的に当てるのは大変だけど、よく調べて距離を詰めてから放つとか、知恵を絞れば、必ず有効な放ち方が見つかるはずです」
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あなたは参院選で投票しますか、しませんか? しないのなら、その理由を投稿マップにお寄せください。
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朝日新聞官邸クラブ