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鳩山首相「東シナ海を友愛の海に」 日中首脳会談で提言

2009年9月22日15時12分

写真:会談前に握手する鳩山首相(左)と中国の胡錦濤国家主席=21日、米・ニューヨーク、代表撮影会談前に握手する鳩山首相(左)と中国の胡錦濤国家主席=21日、米・ニューヨーク、代表撮影

写真:中国の胡錦濤国家主席(左側、手前から3人目)と会談に臨む鳩山首相=21日、米・ニューヨーク、代表撮影中国の胡錦濤国家主席(左側、手前から3人目)と会談に臨む鳩山首相=21日、米・ニューヨーク、代表撮影

写真:日中首脳会談で中国の胡錦濤国家主席(手前)と話す鳩山首相。左は岡田外相=21日、米・ニューヨーク、代表撮影日中首脳会談で中国の胡錦濤国家主席(手前)と話す鳩山首相。左は岡田外相=21日、米・ニューヨーク、代表撮影

 【ニューヨーク=藤田直央】鳩山由紀夫首相は21日夜(日本時間22日午前)、就任後初の外国訪問となる米ニューヨークに到着、中国の胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席と初めて会談した。首相は東シナ海を「いさかいの海から友愛の海にすべきだ」と表明。52年に発足した欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)が欧州統合の出発点になったことに触れ、ガス田の共同開発などを通じ、持論の「東アジア共同体」を目指す考えを示した。

 日本側によると、両首脳の会談は中国側の強い要望で、首相のニューヨーク到着直後に行われた。日米首脳会談より先に日中首脳会談が行われたことは、結果的とはいえ、首相の「アジア重視」を象徴するものといえそうだ。同席者によると、首相は約1時間の会談を、原稿を見ずに「自分の言葉」で語ったといい、政権交代による新しい外交スタイルを示した。

 首相は冒頭、「互いの立場の違いを乗り越えられるような外交が『友愛の外交』だ」と説明。日本の植民地支配と侵略への反省と謝罪を表明した95年の「村山談話」を「踏襲する」と明言した。主席は「歴史問題について、首相が明確な立場を示していることを評価したい」と応じた。両首脳は戦略的互恵関係を今後も維持することを確認した。

 東シナ海のガス田を巡っては、両国が共同開発で合意しながら、実行に移すための条約の締結作業が足踏みしている。主席が「両国民にとって敏感な問題であり、国民の理解と支持が必要だ」と述べたのに対し、首相は「国民の理解と支持をぜひ求めてください」と締結に向け国内を説得するよう要請。主席は「事務レベルで近く(日本側と)接触させたい」と述べた。

 中国側が共同開発の対象となっている「白樺(しらかば)」(中国名・春暁)に船を横付けさせるなど、単独開発の再開ととられかねない動きを示していることについては、首相が「最近の中国の動きの真意が見えない」とクギをさした。

 一方、主席は「五つの提言」として(1)首脳レベルの往来の強化(2)経済・貿易関係の強化・発展(3)国民感情の改善(4)対北朝鮮を含むアジアや国際社会での協力推進(5)日中間の意見の相違を適切に解決――を提案。首相も賛同した。

 地球温暖化問題では、主席が温室効果ガス削減の中期目標で踏み込んだ首相に対し「積極的な態度を評価する」と発言。北朝鮮情勢では、首相が核・弾道ミサイルの開発は容認できないとの立場を表明。拉致問題に対する日本国内の厳しい民意を伝えた。

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