2009年9月25日2時2分
鳩山首相は24日(日本時間25日未明)、国連総会で演説した。気候変動への取り組みや核軍縮などを英語で訴え、「友愛精神に基づき、世界の架け橋となる」と力説した=河合博司撮影
【ニューヨーク=藤田直央】鳩山由紀夫首相は24日昼(日本時間25日未明)、国連総会で演説した。56年の日本の国連加盟時、重光葵(まもる)外相(当時)が演説で用いた「架け橋」という言葉にちなみ、「日本が架け橋となって挑むべき五つの挑戦」として、(1)世界的な経済危機への対処(2)気候変動問題への取り組み(3)核軍縮・不拡散(4)平和構築・開発・貧困への対処(5)東アジア共同体の構築――を打ち出した。
英語で約20分にわたる演説の冒頭、首相は戦後の日本で本格的な政権交代がなかったため、「官僚依存が強まり、日本外交から活力を奪った」と指摘し、今回の政権交代を「日本の民主主義の勝利」と強調した。
さらに、持論の「友愛」について「自分の自由と人格の尊厳と同時に、他人の自由と人格の尊厳をも尊重する考え方」と説明し、「友愛精神に基づき、東洋と西洋、先進国と途上国、多様な文明の間で世界の『架け橋』となる」と誓った。
「五つの挑戦」のうち経済危機への対処で、首相は「まず日本がやるべきは自身の経済再生」として、公約の子ども手当などを紹介し、「政権交代を通じた経済政策の見直しで日本経済は復活ののろしを上げる」と述べた。
温暖化対策では、「90年比25%」という温室効果ガス削減の中期目標について、「将来世代のため地球を守りたいと願い、野心的な誓約を提示した」と説明。「(12月の)COP15(国連気候変動枠組み条約締約国会議)を必ず成功させよう」と呼びかけた。