第2次世界大戦中に日本軍に捕らえられ、過酷な労働を強いられた豪州の元戦争捕虜や民間人抑留者ら5人が3日、玄葉光一郎外相と外務省で面会した。玄葉氏は戦時中に損害や苦痛を与えたことに対する「深い反省とおわびの気持ち」を表明した。
面会の冒頭、玄葉氏は「(日豪の)和解、友好に資すればうれしい」と一行を歓迎。元戦争捕虜のウィリアム・シュミットさん(94)は「戦争中、日本に抑留されていたが、経験は過去のものだ」と応じた。
日本政府は戦後補償問題について「サンフランシスコ平和条約で法的に解決ずみ」との立場だが、豪州では「旧日本軍の非人道的な扱い」への補償を求める動きが起きた。一行の訪日は、こうした反日感情を克服するため政府が設けた「草の根交流」プログラムの一環。京都や岡山を訪れ、市民と交流する予定だ。