【パリ=二階堂勇】フランスを訪問中の玄葉光一郎外相は16日昼(日本時間同日深夜)、パリの首相府でエロー仏首相と会談した。玄葉氏は尖閣諸島について「日本固有の領土」と強調したうえで、国有化に反発する中国への対応について「東アジアの平和と安定に責任を持つ国として、大局的観点から具体的な協力を進めていく考えは変わらない」と述べた。
会談は中国軍艦が沖縄・与那国島付近の接続水域を通過した後に行われ、玄葉氏は「事態がエスカレートしないよう冷静に対応している」とも語った。日本外務省によるとエロー氏は高い関心を持って耳を傾けていたというが、尖閣問題に関するエロー氏の発言は説明しなかった。
玄葉氏は、日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)に向けた交渉開始にフランスが難色を示していることから「協力をお願いしたい」と要請。エロー氏は「早期の交渉開始が望ましい」と述べる一方で、鉄道分野の政府調達や食品輸入について日本の「非関税障壁」を指摘し、対応を求めたという。