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外国人企業からの献金や過去の暴力団関係者との交際を認めた田中慶秋(けいしゅう)法相(74)が辞任する見通しとなった。田中氏は19日午前、体調不良を理由に東京都内の病院に入院した。野田政権は政権運営に支障があると判断しており、野党側の出方を見極めて事実上の更迭に踏み切る方針だ。
田中氏は当初、19日午前の閣議出席後に北海道月形町の月形刑務所を視察し、出席要求が出ている参院行政監視委員会を欠席する予定だった。だが19日朝、内閣官房や法務省が「体調不良につき、本日の閣議を欠席する」と発表。同日夕に予定されていた法相就任を受けた報道各社のインタビューも中止された。法務省によると、田中氏は19日朝に胸の痛みを訴え血圧が高かったため、病院で検査を受けることにしたという。
民主党の池口修次参院国対委員長は19日午前、自民党の脇雅史参院国対委員長に、田中氏が入院のため行政監視委を欠席すると伝達。藤村修官房長官は19日の閣議後会見で、同日朝に田中氏から検査入院のため閣議を欠席したいとの連絡があったとし、「大臣自身の進退については何も聞いていない」と述べた。
外国人企業からの献金や暴力団関係者との交際が週刊誌で報じられたことを受け、田中氏は内容を認めたうえで、12日の会見で「襟を正し、職責を果たしていきたい」と辞任を否定。周辺によると現在も自発的な辞任には否定的だという。