在日米軍司令官のエドワード.A.ライス.ジュニア空軍中将=28日、横田基地、鈴木好之撮影
ライス在日米軍司令官(空軍中将)は28日、横田基地内の司令部で朝日新聞のインタビューに応じ、岡田克也外相が普天間移設の代替案として主張している嘉手納米空軍基地への統合案について「運用要求基準を満たさない」と述べ、米政府としては受け入れられないとの考えを示した。
ライス司令官は「この点については、ゲーツ国防長官がすでに記者会見で明確にしている」と指摘、米側としてはすでに判断を下していることを強調した。
ゲーツ長官は来日中の21日、北沢俊美防衛相との共同記者会見で「米国政府は、すべての代替案を詳細に検討し、いずれも政治的にもたないうえ運用上も実行不可能だと考えている」と語っていた。
これに対し、岡田外相は27日の記者会見で「外務省としてはまだ検証の最中で、米国側の意見も聞きたい。嘉手納が(代替案としての可能性が)ないというのは、地元の反対はひとつの大きな要素であることは間違いない。しかし、そのほかのことについては私は必ずしも納得していない」などと述べ、運用上の問題があるという説明については、さらに詰める必要があるとしていた。
ライス司令官は「運用上の問題」の詳細に関しては「表だって説明することは協議を複雑化する」として言及を避けた。しかし「米国政府としては日本政府が迅速に、同盟関係に有益な結論を出せるよう、正しい情報の提供に最大限努力する」と述べ、さらに協力する用意のあることを明らかにした。(編集委員・加藤洋一)