【ビエンチャン=山下剛】野田佳彦首相は4日、アジア欧州会議(ASEM)首脳会合出席のため、政府専用機でラオスのワッタイ国際空港に到着した。首相は首脳会合の演説で国際法順守を訴え、尖閣諸島をめぐる日本政府の立場に理解を求める方針だ。
首脳会合は5、6両日に開かれる。演説ではアジア太平洋地域での国際法に基づいたルール作りに積極的に貢献する考えを強調し、暗に中国に協調を促す。ただ、竹島や尖閣諸島といった領土をめぐる問題に直接言及するのは避ける。
首相は4日の出発前、公邸前で記者団に「中国、韓国との関係においては様々なチャンネルを通じて冷静な議論をしていく」と述べた。中国の温家宝(ウェンチアパオ)首相も出席する予定だが、日中首脳会談は行われない見通し。
また、演説では欧州の債務危機への日本の対応や財政再建への取り組みも説明する。