【メキシコ市=斎藤徳彦】城島光力財務相は5日、メキシコ市で開かれていた主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の合間に、中国人民銀行の周小川総裁と立ち話をし、財政・金融分野で「協力できる範囲で協力する」との考えで一致したことを明らかにした。
9月に日本政府が尖閣諸島を国有化した後、公の場で財務相が中国の要人と話すのは初めて。周総裁は東京で10月に開かれた国際通貨基金(IMF)・世界銀行総会を欠席していた。
会話は2、3分だったが、城島財務相は「あいさつできたことに意味があった」。一連の会合で周総裁と話した白川方明(まさあき)・日銀総裁も「率直な意見交換ができた意義は大きい」と述べ、日中の関係改善への期待感を示した。
また、城島財務相は今回の会合で、韓国の財務相にあたる朴宰完(パクジェワン)企画財政部長官とも言葉を交わした。関係者によると、竹島の領有権問題をめぐって中断していた両国の財務当局間の交流「日韓財務対話」を再開することで一致したという。