【座小田英史】中小企業が銀行から借りたお金を、実質的に国が保証することで2011年度は2441億円の税金が融資焦げ付きの穴埋めに使われたことが、12日の財政制度等審議会(財務相の諮問機関)で明らかになった。信用保証をめぐっては、銀行が不良債権を信用保証協会に押しつけているとの批判もあり、財務省も制度を見直すべきだとしている。
信用保証は、中小企業が金融機関から借り入れする際、返せなくなったら代わりに全国の信用保証協会が返済する制度。2008年秋の米リーマン・ショック以降、銀行の貸し渋りに対処するため、国は4.5兆円の税金を日本政策金融公庫に出資しており、協会を支援している。これをもとに協会は保証を大きく増やしたが、焦げ付きも目立っているという。
12日の財政審で公表された全国の信用協会の11年度の保証収支によると、「一般保証」(約7.7兆円)分について、保証したうち税金投入が必要になった「事故率」は約4%で、1280億円が協会から金融機関に支払われたという。「セーフティーネット保証」(約2.8兆円)の事故率は約8%に達し、1161億円が投入された。