【ニューデリー=五十嵐誠】インド外務省は14日、日本で衆院解散が決まったことを受け、15日から予定していたシン首相の訪日を延期すると発表した。ただ、日本側は発表時点で延期を承諾しておらず、突然の衆院解散でアジアの友好国との外交関係に混乱が生じた。
インド外務省のアクバルディン報道官は定例会見でシン首相の訪日について、「日本国内で(政治的な)動きがあったことを受け、訪問を延期し、新たな日程を調整することが決まった」と語った。一方、在インド日本大使館幹部は取材に「インド側から延期の申し入れがあったが、日本側で検討中で、同意はしていない」と話した。日本側は訪日を予定通り進めるよう説得を試みたという。
シン首相は野田佳彦首相が衆院を解散する16日に野田首相と会談する予定だった。インド外交当局者は「首脳会談に影を落とす事態は避けたい」とインド側の意向を説明した。