【山下剛】次の衆院選の日程が12月4日公示、同16日投開票で固まった。現行憲法下の衆院選は23回目で、12月の投開票は中曽根内閣での「田中判決解散」以来、29年ぶり5回目。ただ、当時は通常国会が12月に召集されていたため、今回は異例の「年の瀬選挙」となる。
野田佳彦首相は8月に「近いうち」の解散を約束し、その履行の求めに応じる形で16日の解散を明言した。約束から3カ月以上過ぎているが、首相周辺の一人は「近いうち解散」と名付ける。一方、野党からのウソつき批判を首相が気にしていたことから、玄葉光一郎外相は15日のパーティーで「バカ正直解散」と命名。内閣支持率が2割を切るなかで踏み切ることに「破れかぶれ解散」(官邸スタッフ)との指摘も出る。
14日の党首討論では、首相は解散日程を表明するのと引き換えに、議員定数削減を自民党の安倍晋三総裁に迫った。自民党の伊吹文明元幹事長は15日の伊吹派会合で「追い込まれて、自分が格好良いものを突きつけた、首相の『自己愛解散』だ」と名付けた。