日本維新の会の石原慎太郎代表が20日に日本外国特派員協会で行った講演・会見の要旨は、次の通り。
「私は今、日本を騒がしている暴走老人です。この年にして暴走せざるをえなかったわけは、日本を眺めているとタイタニック号という豪華客船の沈没の事実を思い出した」
――中国とは平和を求める時期ではないか。
「中国と日本が友好に進むのは、両国にとって好ましいと思う。ただ、(中国の)覇権主義。私はチベットがかわいそうだと思う。覇権主義におかされて日本がチベットになることは、絶対的に好まない。日本の外交もしっかりして、もちろん米国と腹を合わすことは必要だが、領海でも侵されつつあるフィリピンやベトナムと一緒にあるアライアンス(連携)を組む。それが『強いしたたかな外交』ではないか」
――政党の代表として、将来の総理候補として、対中強硬姿勢は変えないのか。一部報道では、野田佳彦首相と会談した時に「戦争も辞さない」と発言したというが。
「尖閣問題に端を発した日本と中国の摩擦について、国民の圧倒的な総意は『冷静に毅然(きぜん)として向かえ』ということだ。私は、その姿勢の通りにこれからも行動する。野田くんとの会話の中で、『戦争も辞さない』とか『軍隊を置け』とは、一言も言っていない」
――橋下徹大阪市長と組んだ。政策で違う意見を持っていた。
「政治にとって理念も非常に大事だが、理念と称するセンチメントが横行する。私はTPP(環太平洋経済連携協定)に原則的に賛成だ。自由貿易に反対するものではない。ただ、部門によって許せないものがある。米国の言い分は許せない。原発については、これから日本経済もどんどん変わっていく。そのシミュレーションをせず、どれだけの原発に依存するか分析もせずに、原発が白か黒か、というのは乱暴だ」
――石原氏はナショナリストだと思われている。軍事力を強化するより外交を追求した方がいいのではないか。
「軍事的な抑止力を強く持たないと、外交の発言力はない。今の世界の中で核を持っていない国は外交的に圧倒的に弱い。核を持っていないと発言力は圧倒的にない。防衛費は増やさないといけない。私は、核兵器に関するシミュレーションぐらいやったらいいと思う。これは一つの抑止力になる。持つ持たないは先の話だけど。(これは)個人(意見)です」
――自民党と維新の連立政権になったら、閣僚になるか。
「どの省の大臣になるつもりもない」