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冷泉家 王朝の和歌守展
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科学者も注目、『明月記』に記された「客星」

(2009年12月11日)
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会場で明月記に見入る天文学や地球物理学の研究者ら

 平安から鎌倉時代にかけて活躍した歌人、藤原定家が書いた自筆の日記「明月記」が、現代の科学者たちの注目を集めている。天文学や地球物理学の著名な研究者ら約20人が12月2日、東京都美術館で開催中の「冷泉家 王朝の和歌守展」を訪れ、冷泉家当代夫人の冷泉貴実子さんに説明を受けながら、明月記が展示されている会場を見学した。

 研究者らが着目しているのは、定家の日記に記された三つの「客星」についての記述。「客星」とは、現在では彗星や超新星と呼ばれる星の大爆発を指している。明月記によれば、1006年、1054年、1181年に客星が見られたという。なかでも1006年のものは「大客星」と書かれ、それがひときわ明るかったことが現在、科学的にも証明されている。

 「定家は客星の観測記録を自分の日記に書き写し、不思議な現象がもたらす不吉を恐れながら過ごしていたのでしょう」と貴実子さん。

 「800年前の超新星について日時方角まで正確に記されている。星の変化の過程を知ることができる記録なので、これからの科学にも大変役に立つ」と竹本修三京都大名誉教授(固体地球物理学)はいう。

 尾池和夫前京都大総長(地震学)は、「定家の他にも、菅原道真ら多くの要人が地震や超新星について書き残している。昔の日本人は自然現象が国の政治に影響すると考えていた。その記録がそのまま現代に伝わっているとは感激です」と話していた。

 展覧会は12月20日まで。「明月記」の「客星」について記述した部分の展示は終了したが、別の部分を見ることができる。


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