【読者会議】新たな舞台 地域にできた

<Reライフアンケート>地域デビュー:上

更新日:2017年03月13日

男性に聞きました。地域デビューしていますか?

 男性のみなさん、ご自分が暮らしている地域と関わりを持っていますか? 持ちたいですか? 読者アンケートでたずねたところ、前向きな回答が多数寄せられました。

 子どもたちと自然に親しむ活動をしている横浜市の学校支援ボランティア「青少年みどり遊楽舎」の定例会。「3月の工作教室、当日参加できる人は?」という呼びかけに、「私、行きます」と市内で暮らす八木一龍さん(64)が手を挙げた。

 小学校の校長だった八木さんは、ほかにも学習サポートや老人会など様々な地域活動に携わる。だが、「退職後、どうしていいかわからない時期があった」のだという。

 読書は腰が痛くなるので1日3時間が限界。テレビやパソコンも長くは続かない。勤め先は東京で、30年以上住む地域のことは全く知らなかった。きっかけを見いだせないまま、数カ月が過ぎた。

 このままではいけない。スマホで「地域」「サークル」「紹介」で検索し、市の施設がヒットしたので行ってみた。そこで見つけた「男の料理教室」に参加。一から教えてもらえるのかと思ったら、手慣れた人ばかり。数回通ったが、足が遠のいた。

 再びスマホで近場のサークルを検索すると、お酒を飲みながら世間話をする会があった。「趣味がない自分でも、これならできるかな」。退職した男性が集う場は気楽で楽し0く、最初の一歩になった。

 回覧板も、ちゃんと読んだらきっかけが潜んでいた。地元の老人会がグラウンドゴルフや公園清掃をしていると知り、加わった。市の広報を見て、学習講座などにも参加するようになった。出会った人たちから別の活動に誘われるなど、「動いていたら次につながっていったんです」。

 今の状況には、八木さんを後押しした妻のますみさん(60)も驚く。「仕事しかしてこなかった人が、ここまでいろいろやるのは想定外。でも楽しそうでよかったです」

 八木さんはさらに一歩踏みだそうとしている。子どもとシニアが一緒に過ごせる居場所をつくれないか。昔の遊びや囲碁や将棋、ゲームをやって過ごせる場にしたい。「そのために、自分も囲碁ができるようにならないとね」。市の広報で募集していた「初心者のための囲碁講座」にペンで○をつけた。

■ミニコミ誌を発行 達成感

 退職直後に地域で高齢者や子どもの見守りボランティアを始めようと呼びかけたのですが、応じる人は少数でした。ならば、すでに活動している団体に入れてもらおうと、そうしたところを探せる市の施設に通いつめました。そこで知り合った人から、ミニコミ誌を発行する団体に誘われ、加わりました。当初希望していた見守り活動ではありませんが、もともと読み書きは好きですし、完成したときの達成感があるので、最適な居場所を見つけられたと感じています。 東京都 小林清次郎さん(69)

■活動したいが糸口がなくて

 就職と結婚を機に、この地域に移り住んで30年あまり。町内会の行事などには参加していますし、知り合いは大勢いますが、日頃からお互いの家を行き来するほどの積極的な交流はあまりありません。これまで人間関係の中心だった職場関係の人は、近くには住んでいません。ほかの地域で育った私は、ここには同級生や同窓生もいません。定年になったので地域の活動を、と思っても、なかなかきっかけがつかめないのが現状。なにかきっかけがあれば、と思っています。 福島県 小川一雄さん(60)

■世俗のしがらみ もうご免

 定年を機に東京を離れ、ふるさとでもない京都で気ままな一人暮らしを楽しんでいます。もともと人付き合いは苦手で、職場の飲み会への参加も最小限にしていました。待ち遠しかった定年を迎え、せっかく世俗のしがらみから解放されたのに、また煩わしい付き合いなどご免こうむりたい……というのが正直なところ。地域では何も活動していないし、元の職場の人間とも深い付き合いはありません。学校時代の級友との付き合いを楽しんでいる程度です。こんな私は「変」ですか? 京都府 男性(64)

アンケート「男性の地域デビュー」に、たくさんの回答が寄せられました。地域活動に詳しい佐藤陽・十文字学園女子大学教授からいただいた具体的なアドバイスとともに、関連記事50代からの地域デビュー<1>で紹介しています。


*読者会議の詳細についてはこちら(http://www.asahi.com/relife/dokusha)をご覧ください。

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