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「墓じまい」への揺れる想い 背後にある家庭の事情 

<Reライフアンケート・みんなの体験談>お墓についての悩みは?

更新日:2017年11月08日

 Reライフ面の読者に聞いた「お墓の悩み」シリーズの4回目(最終回)です。「墓じまい」や永代供養をやって墓を無くしてしまおうという動きを取り上げます。その理由はさまざまです。「そもそも不要だから」という強い思いの一方で、家庭の事情でやむなくという人も少なくありません。


改めて考える「墓」の意味とは?

●墓には、父親と兄がいます。兄は幼少で亡くなり、父は私が26歳の時に亡くなりました。年2回の墓参りには前は、母親も一緒に行ってましたが、老齢でもあり、今年から行けなくなりました。墓には、父と兄が残した我が家のささやかな歴史が刻まれています。母も近いうちに一緒になるでしょう。他の人から見れば劇的でもない話ですが、我が子たちにつむいでいかなければならない話です。でも、子どもたちは、聞きたいのでしょうか?(東京都 男性 60~64歳)

●自分のお墓はいらないと思っていたが、もし他の家族が亡くなった時、お参りできることが心のよりどころになることもあるのではないかと考えるようになってきた。(京都府 女性 55~59歳)

●合祀(ごうし)墓で十分。子どもたちには、ここに両親が眠っていると思える「場所」さえあれば十分なのだと思う。墓や先祖供養に執着する父を見てきた反動か、墓など要らないと思うけど、自分の子どもの気持ちになると「親はここに眠っているのだ」と思える心のよりどころはあった方がいいのかな、と思うようになった。(千葉県 女性 55~59歳)


現実を受け入れて永代供養を

●子どもがいないため、お墓を守っていく人がいない。現時点では「永代供養が現実的なのかな?」と感じています。(神奈川県 男性 50~54歳)

●父が亡くなった際、将来的なことを考えて、納骨堂を選択しました。今後、見てくれる人がいなくなると、永代供養に移行しないといけないなと思えてます。我が家は娘2人なので、お墓を持つことで将来負担をかけたくない。(千葉県 女性 50~54歳)


いつかは「墓じまい」

●父は7人兄弟の長男で12年前に亡くなっています。お墓を守ってきた母は2カ月前に亡くなりました。私は3姉妹でみんな嫁いでいます。母は生前「墓じまい」をしてお骨はお寺の納骨堂に移し永代供養しようかと私たちに相談していましたが結局実行されないまま亡くなってしまいました。今後そのお墓をどうやって守っていくか、あるいは墓じまいするのか、するにしてもどの時期が良いか悩んでいます。(山口県 女性 60~64歳)

●「先祖累代の墓」が20年後にどうなっているか心配です。幸いにして自宅から歩いて30分程度の場所にあり、今は月に2~3回墓参りに出かけられますが、車が使えない山の中腹にあり足が丈夫でないと行けません。コンスタントに墓参りをしているのは、私だけ。しかし、永代供養を親戚が許してくれるか。私の手でおしまいにするというのも気がとがめるような……(長崎県 女性 55~59歳)

●父の墓が田舎にあります。私が定期的に訪れ、墓の手入れはできていますが、これからを考えると心配です。母は父の墓に葬りたいですが、私も妻も一人息子も田舎に住むつもりはなく、将来は永代供養などして墓じまいしたいです。しかし、親戚のこと、母が私より長生きしたケースなど考えるとかなり困難です。(東京都 男性 60~64歳)

●主人は3人兄弟の真ん中で、嫁いでいる姉と妹がいます。義母は「自分の代で墓じまいをしてもいい」と考え、私たち夫婦もそれに賛成ですが、義姉と義妹が「自分たちが墓の面倒を見る」と言っています。先祖を敬う気持ちはありますが、墓がなくても供養はできるし、子どもたちに負担をかけたくありません。義姉や義妹と気まずくならずに解決できるでしょうか。(神奈川県 女性 55~59歳)

●実家を売却し、跡継ぎの姉は引っ越し。両親と祖父母が入るお墓は私がきれいにしている。私は50代半ばで別の姓となっているが、先祖に感謝の気持ちがあるので、できるうちはお墓にきれいな花を供えたい。しかし、最終的には墓じまいをして責任を終えたい。どのタイミングですれば良いか悩むところである。(三重県 女性 55~59歳)

●両親が建てて眠るお墓があります。私の子どもは娘2人なので、「墓じまいを私の代で」とも思うのですが、両親の気持ちを思うと、なかなかできません。娘たちに託すのは悪いと思いつつ悩んでいます。(埼玉県 女性 60~64歳)


「墓」不要論

●人間は生まれる時も死ぬ時も1人。自然の中で生まれ自然の中へ戻ることがよいと普段から考えており、「自分が死亡したときは海へ散骨してほしいと」普段から家族に伝えてあります。狭い日本、お墓など必要ありません。(千葉県 男性 65~69歳)

●宗教的なことは関心が無いので、どこでもいいので散骨して欲しい。お墓はむしろ無い方が環境にも優しいし、管理する人のいないお墓や墓地の問題にも良いと思います。その前の段階として検体かドナーとなって世の中の役に立って終わりにしたいです。(東京都 男性 50~54歳)

●祖先の墓に手を合わせる子どもや若者が今いるでしょうか。墓を作る意味が見いだせません。ですから墓をもつことをやめました。(大阪府 女性 60~64歳)

 アンケートは、9月8日~10月5日にウェブのReライフページで実施。「お墓についての悩みありますか」という問いに421人が回答した(49歳以下 10%/50代 35%/60代 38%/70代 14%/80歳以上 3%)。11月5日付朝刊Reライフ面では、さらに記者が深掘り取材し、「【読者会議】お墓 行く末どうすれば」という記事にまとめています。

 Reライフ面では月替わりのテーマで皆さんの意見や体験談をお寄せいただき、紙面で取り上げます。12月紙面アンケートのテーマは「ペットとの一番の思い出は」「『ここぞ』という時に食べるものは何ですか」「冬を快適に過ごすおすすめの方法は」の3題です(11月9日締め切り)。詳細は「ペットとの一番の思い出は? 12月のReライフ面アンケート」ページでご確認ください。回答を踏まえて記者が取材をお願いすることや、紙面だけでなくウェブページで回答を掲載する場合があります。


*読者会議の詳細についてはこちら(http://www.asahi.com/relife/dokusha)をご覧ください。

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