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乱れた自律神経、整えるには? 胸式呼吸で筋肉を動かす

<Reライフ講座>自律神経を整える五つの方法 その1

更新日:2017年08月17日

 Reライフおすすめ講座「自律神経の整え方」が2017年7月17日、朝日カルチャーセンター新宿教室で開かれた。講師の原田賢さんは30代前半でうつ病になったが、生活習慣を改め、運動を続けるなどして自力で克服した。この経験から自律神経を整える重要性を痛感したという。原田さんが推奨する「自律神経を整える五つの方法」を3回にわけて紹介します。


不規則な生活でうつ病に

 原田さんは高校生時代、陸上の長距離選手として活躍し、練習で毎日30キロ走っていた。大学卒業後は販売やITエンジニア職などを経験。だが、1日2~3時間の睡眠時間でほとんど休みなく働く日が続くうち、うつ病になり休職を余儀なくされた。

 「なぜ病気になったのか」。自問自答を繰り返すうち、どんなにきつい練習でも病気にならなかった高校時代を振り返り、「あのころのように体をいい状態に戻せば治るのではないか」と気持ちを切り替えた。ストレッチ、ジョギング、自宅近くの東京・高尾山の登山など毎日運動を続けた。同時に食生活や生活習慣を改め、4カ月後には職場復帰を果たした。この経験を基に自律神経失調症やうつ病の整体の施術や知識を学び、独自に整体技術と心理ケア術を考案した。

 現在、自律神経専門の整体院を経営する原田さんは、うつ病になる人は自律神経が乱れて交感神経が高まっている人が多いと分析する。

 自律神経は、心臓を含む内臓や発汗など自分の意思では操作できない体の機能を制御しているシステムの総称だ。交感神経と副交感神経の二つがある。交感神経は緊張したり働いたりするときに、副交感神経はリラックスするときに、それぞれ働く神経だ。この二つはスイッチが交互に入り、両方が同時に働くことはない。このバランスが崩れると、筋肉が硬くなったり不眠になったりしてうつ病につながるというのだ。

 では、乱れた自律神経をどう整えればいいのか。「これだけやればいいというものはありません」と釘を刺しつつ、生活習慣における五つの改善点を示した。

正しい姿勢、深い呼吸

 一つ目は、「正しい姿勢を意識し、深く大きい呼吸をする」こと。正しい姿勢を保つことで脳脊髄(せきずい)液の流れをつくることが重要だという。

 脳脊髄液とは、脳から骨盤の骨である仙骨までを循環する体液で、脊髄の中にある神経の新陳代謝を促す役割がある。脳脊髄液の流れが悪くなると、自律神経が栄養不足になり、老廃物がたまって内臓の機能などが低下する。頭痛やめまいの原因にもなる。

 体のゆがみは、脳脊髄液の流れを悪くする。例えば、パソコンやスマホの画面を見て長時間下を向いていると、猫背になり脊椎(せきつい)のゆがみをつくってしまう。うつぶせ寝も片方の首の筋肉が硬くなり首の骨がゆがむ原因にもなる。普段から正しい姿勢を保つことが大切なわけだ。

 深い呼吸をすることも脳脊髄液の流れをよくするには大切である。深く呼吸すると、肺を保護する胸郭を開いたり閉じたりするため、背中や肩、首の筋肉を動かすことになる。その結果、脳脊髄液を体内でしっかり流すことができる。

 このときの呼吸は、腹式ではなく胸式で行う。吸うほうではなく、吐くほうに意識を集中させる。息を吐ききって大きく吸う。これを普段から無意識にできるようにしていけば自然と自律神経が整うのだという。


 次回「自律神経を整える五つの方法」の2回目は「ストレスを生む考え方を変える」です。

●講師プロフィル 原田 賢(はらだ・けん)

 1976年生まれ。2014年、東京都八王子市に「自律神経専門整体 元気になる整体院」を開院。著書に「自律神経を整えるストレッチ」(青春新書インテリジェンス)がある。

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