ReライフTOPイベント・講座情報Reライフ講座 [採録] , 免疫力を高める食事法 [Reライフ講座 採録]

アンチエイジングのプロが説く「食べ物の選び方で病気は予防できる」

<Reライフ講座>免疫力を高める食事法 (2)

更新日:2017年09月03日

 Reライフおすすめ講座「免疫力を高める食事法」の採録2回目は、食材と病気の因果関係について。講師を務めるアンチエイジングの専門家オーガスト・ハゲースハイマーさんは、食べ物の選び方次第で健康を手に入れられると説く。

 エピジェネティクス(発生遺伝学)の立場では、生まれながら持つ遺伝子による影響は25%で、残り75%は生後の環境によって決定されるという。最近は、糖尿病やアルツハイマーなどの病気に向かうスイッチを、どんな食材がオンにするのかが、次第に解明されている。


 例えば、1960年代の日本で男性の前立腺がんの発生はほとんどなかった。献体調査の結果、前立腺がんの細胞はあったが体内に広がっていなかったことが証明されている。これはお茶のなかに含まれるカテキンが予防に役立っていたからだと考えられている。今とは違って、食後に熱いお茶を飲む習慣が広く定着していた時代の産物といえる。

 食べ物の選び方で病気は予防できる。バターとマーガリンの違いは言わずもがな。バターは加工食品だが、マーガリンは工場でつくられた化学的な食品。本来は灰色をしている。

 体にダメージを引き起こし老化を促進させる食品として砂糖、パン、サラダ油の三つがある。


 砂糖は「体の敵」と理解してつき合うこと。白砂糖も黒砂糖もほとんど違いはない。ブドウ糖はとりすぎると糖尿病になる可能性が高い。果糖は血糖値こそ上げないが肝臓にダメージを与える。アルコール中毒になるのと同じ症状で、フルーツジュースやスポーツドリンクも同じ原因になる。

 パンには必須の栄養成分がないサラダ油は遺伝子組み換え成分の塊であり、植物性油は熱に弱く酸化しやすい。10年ほど前、トランス脂肪酸の悪性が広く知られると、大手食品産業では揚げ物に使う油をトランス脂肪酸からサラダ油に切り替えた。しかし、サラダ油で揚げ物をつくるときの湯気からは151種類もの毒素が見つかっている。

 反対に人間の免疫力を高める栄養成分としてラウリン酸がある。体内で殺菌効果があるモノラウリンに変化する。ラウリン酸は母乳のなかに含まれる成分で、ココナツに豊富に含まれる。臭いがきついので、ココナツの白い実をピューレ状にしたココナツバターで代用にした方がよい。味は甘く、毎日食べれば免疫力が高まる。

 日本ではウコンで知られるクルクミンは、現在、がん予防効果があるという証明が最も多い栄養成分だ。ターメリックとコショウをあわせれば吸収率が2000倍にも高まる。インドカレーには、その両方が入っている。

 乳がん予防については、1996年に米国の学会で発表された「女性が摂取する野菜・果物とがんの関係」のデータが知られる。それによると、緑の濃い野菜を多く食べるほど乳がんの発生率は低いという。オリーブオイルに含まれるオレオカンタール、くるみに含まれる植物性脂肪酸のオメガ3にも予防効果があると言われている。

 アルツハイマー予防として役立つ本として、ハーバード大学のデイビッド・パールマター博士の著書「『腸の力』であなたは変わる」(三笠書房)を紹介したい。

 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)予防には、少なくともビタミンDとカルシウムの二つが必要。ビタミンDは紫外線を浴びることで体内で生成されるので、1日20~30分の日光浴をすすめる。カルシウムは、緑の濃い葉野菜やイワシなどから得られる方が牛乳より体に吸収されやすい。


 食生活や食材と健康に関する情報はとても多いが、必要なことだけ頭に残し、必要のない情報は捨ててほしい。私が「食品コレステロール」「体重」「(肥満度を示す指数である)BMI」「カロリー」が健康とは全く関係ないと気づいたのは10年ほど前になる。食生活で健康になれるどうかや、どんな病気になるかならないかは自分でコントロールできる。発生遺伝学の考え方や知識を持って、少しでも実践すれば、将来を変えることができる。

●講師プロフィル オーガスト・ハーゲスハイマー(August Hergesheimer)

 1962年、日本生まれ。米国サンディエゴ州立大学で医学を専攻。栄養科学博士。2006年、有機栽培素材で無添加の美容健康食品をつくるための会社「アビオス」(東京都港区)を設立した。

アビオスHP:http://www.abios.jp/blog

関連記事

Reライフ講座 [採録]の関連記事

注目キーワード

PAGE TOP