自分の周りを回る相棒の星を蒸発させてしまうことから、共食いするクモになぞらえた「毒グモパルサー」と呼ばれる中性子星を東京工業大の谷津陽一助教らが見つけた。毒グモパルサーの発見は二つ目だが、特有の電波を放つ前回の星とは異なり、新種という。京都市で開かれている日本天文学会で発表した。
みずがめ座の方向、地球から約3600光年先にある。重い星が寿命を終えたあとに残る中性子星(パルサー)と、小型の太陽のような恒星がペアになり、重力の大きい中性子星が主星となり、その周りを恒星が伴星となって回っている。
主星は毎秒1千回の速さで自転しながら周囲に電子の風を出し、風を浴びた伴星は表面温度が7千度に達し、一部が蒸発していた。主星は、伴星が常に出すエネルギーを受け取ることで自転を維持、電子を放ち続けるため、伴星はどんどん蒸発してしまうという。