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2012年4月22日20時7分
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電力線通信 重なる周波数

図:様々な分野で活躍する短波拡大様々な分野で活躍する短波

 電線を使ったデータ通信の屋外解禁の動きをめぐり、天体観測やレーダーなどに電波を使う研究者らが相次いで懸念を表明している。解禁された場合、研究や観測に影響が出かねないと心配しているためだ。規制の基準作りでは推進、反対の双方が互いに譲らず、議論の出口が見えなくなっている。

■屋外解禁へ 議論進む

 「今日までには意見の一致を見なかった。案を出せる状態ではない」3月末、総務省での会議で、主査の大学特任教授が締めくくった。

 検討していたのは、電線に高周波を流してデータ通信をする高速電力線通信(PLC)の規制案だ。元々、屋外の送電線でインターネットにつなぐ構想だったが、無線通信への影響が懸念されて、06年に屋内利用だけが解禁された。現在、再び屋外利用解禁の議論が進む。

 PLCは家庭内にはりめぐらされた電線を使い、ネットワークを作る。コンセントに専用の装置を差し込めば、LANケーブルを引かなくても、家庭内のどこでもインターネットが楽しめる。これまでに約100万台の装置が売れた。

 PLCが屋外でも使えれば、防犯カメラをコンセントにつなぐだけで映像を送ったり、電気自動車に充電する間にカーナビゲーションの地図を更新したりできるなど利用が広がる。10年6月、屋外利用に向けて検討し、11年度中に結論を出すという方針が閣議決定された。

 だが、11年度中に結論は出なかった。

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