現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. ニュース
  3. サイエンス
  4. 記事
2012年5月3日3時11分
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

立体の「もと」大発見

図:立体にも「元素」があった拡大立体にも「元素」があった

 立体の世界にも、水素や酸素のような「元素」があった。ある種の立体の仲間は、1種類の五面体の組み合わせだけで作れる。複数の「元素」からできた「化合物」の立体グループもある。「立体の元素」なんて聞いたことがないが、最近、日本の数学愛好家と数学者のチームが見つけた。ひょっとして世紀の大発見?

■平行多面体は元素数1である

 「立体の世界にも元素がある」と考え、いくつかの定理を証明したのは、長髪にバンダナ姿で知られる数学者の秋山仁さんと、宮城県立がんセンター病理部長でアマチュア数学者の佐藤郁郎さんだ。秋山さんがモスクワやブダペストの学会で発表すると評判は上々で、論文はハンガリーの数学専門誌に掲載されることが決まっているという。

 元素の数が1とわかったのは、「平行多面体」と呼ばれる立体グループだ。代表的なものは立方体。前後左右縦横とコピーをどんどんつないでいくと、空間を埋め尽くすことができる特徴を持つものだ。このグループの仲間はすべて、ある五面体から作れる。

 すべてといっても平行多面体は、実は五つしかない。ロシアの結晶学者フョードロフが1885年に証明した。結晶の中を見る技術など何もなかった時代に生まれた、見事な定理だ。

 それから120年余たって、予想外の新事実が飛び出した。発見のきっかけを作ったのは、山口県在住で中学校に木製の正多面体セットを贈る活動をしている中川宏さん(53)だった。

続きを読む

この記事の続きをお読みいただくには、購読手続きが必要です。

今なら最大2カ月無料!サービスのご紹介はこちら

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介

アンケート・特典情報

朝日新聞社会部 公式ツイッター